今日の情報が、明日の君をつくる。

シルクロード摘発の中心人物、NYDFSの法務顧問に就任

NYDFS(ニューヨーク州金融サービス局)は元IRS(米国内国歳入庁)の役員であるRichard Weber氏を法務顧問として新たに採用したことが明らかになりました。Weber氏は仮想通貨の業界では、史上最大のダークウェブ「シルクロード」を摘発した際に、その中心となったことでも良く知られています。

金融犯罪に関する知見が危機脱出に役立つ

Weber氏はチューリヒ及びバーゼルに拠点を構えているスイス最大の銀行UBS AGでの金融犯罪取り締まり責任者、DOJ(米国司法省)にて資産徴収の責任者を経験した人物です。また、IRSに勤務していた2012年から2017年にかけては、3,500人以上の捜査官を統括していました。マネーロンダリングやテロ資金だけでなく、詐欺や脱税などさまざまな金融犯罪の取り締まりに長けています。仮想通貨による資金洗浄などが増加したタイミングでは、その調査にも尽力しました。金融関係の犯罪には、その内情や法律面に関して深い知見を持っていると言えるでしょう。

NYDFSの金融サービス部門責任者Linda Lacewell氏は4月28日のプレスリリースにて、Weber氏の法務顧問就任を発表しました。Lacewell氏はWeber氏のこれまでの経験は、「コロナウィルスによる危機的な状況から国家が立ち直るまでに必要なものになる」と見解を示しています。

シルクロードへの調査

Weber氏の最大の実績とも言えるのが、シルクロードへの調査です。犯罪に関するものだけでなく、押収したビットコインを横領した麻薬取締局の元職員カール・フォースへの調査も含まれています。Weber氏の調査で得られた証拠は裁判においても重要なものとなり、カール・フォースには懲役78ヶ月及び340,000ドルの罰金の支払いを命じる判決が下されました。NYDFSによるとIRSの在籍期間中にWeber氏が手がけた事件は、総額で150億ドル以上の罰金が出されているとのことです。

Weber氏はNYDFSの参加について、以下のようにコメントしています。

DFSの重要性は日に日に高まっています。Lacewellが築き上げた最高のチームに加われることを、誇りに思っています。そして、この組織の一員となり、危機的な状況にあるニューヨーク州の人々に貢献できることを光栄に思います。