今日の情報が、明日の君をつくる。

不正疑惑に価格操作、それでもテザーが人気の理由とは?

不正疑惑や価格操作、資産の裏付けがないことなど、さまざまな問題がつきまとうテザー(USDT)ですが、依然として市場の中では人気を集めています。幅広い取引所で採用されていることや利便性の高さが、人気の理由の1つとなっているようです。

不正疑惑に価格操作、過去には大幅に暴落したことも

テザーは依然として仮想通貨市場の中でも人気があります。コインマーケットキャップのデータを見ると、1日あたりの取引量は約2兆1,500億円で、ビットコイン(BTC)の約1兆9,000億円よりも多く取引で利用されていることがわかります。

いっぽうで、多くの問題を抱えていることも事実です。発行当初のテザーは、完全にフィアット(法定通貨)と1対1での交換が保証されていましたが徐々にその供給量は減少し、現在流通しているテザーの多くが資産の裏付けがないものとなっています。

また、2018年10月にはフィアットと交換できない問題などがきっかけとなり、テザーの価格が一時0.85ドルまで下落しました。そのような危険な状況が発生したにも関わらず、現時点でもテザーを使い多くのトレーダーが取引を行っています。

代替できるステーブルコインは他にもある

テザーに代わるステーブルコインが無いわけではありません。たとえば、Circl社が発行するUSDCは、監査会社から米ドルに100%裏付けされていることが報告されています。

Circl社には、米企業ゴールドマンサックスが出資しており、テザーと比較しても企業自体の信頼性も非常に高いといえます。その他にも、ウィンクルボス兄弟が運営する米取引所ジェミニが発行するGUSDなども、資産に裏打ちされた信頼性の高いステーブルコインとして挙げられるでしょう。

上記は、ほんの一例にしか過ぎません。現時点で、さまざまな企業や組織がステーブルコインの発行を行っているのです。

大規模採用と利便性が人気の秘訣か

テザーがそれでも多くの投資家から支持を集めている理由は、幅広い取引所で採用されているからに他なりません。ここ最近では、ハッシュパワーの売買プラットフォームであるNiceHashですら、テザーの採用を行っています。

また、さまざまなネットワークで発行されている点も重要なポイントです。テザーは当初、オムニレイヤー上で発行が行われていました。しかし、その後はイーサリアム(ETH)トロン(TRX)イオス(EOS)上でも発行されています。

特に、イーサリアムベースのERC-20トークンとして発行されてからは、ますます多くのトレーダーがテザーを利用するようになりました。さらに、ビットコインのライトニングネットワーク上でテザーを発行する計画も出ています。

利用できるネットワークが増えれば利便性が向上するため、テザーの流通はさらに加速します。このように、テザーの人気の背景にはさまざまな取引所やサービスでの大規模な採用と、ネットワークを問わない利便性があるのです。