仮想通貨カルダノ(ADA)のブロックチェーン開発を行っているIOHKは、仮想通貨eコマースプラットフォームを提供しているBondlyと提携したことを発表しました。これによりBswapはカルダノ初のDeFiプロジェクトとなります。
Bswapがカルダノに移行へ
12月10日、IOHKはツイッターにて「DeFi(分散型金融)を大衆にもたらすという両社のミッションを継続するための大きな一歩」として、分散型eコマースプラットフォームであるBondlyと提携したことを明らかにしました。
これによりカルダノの次期アップデートとなるGoguen(ゴーグエン)期のスマートコントラクト機能のロールアウトの一環として、Bondlyがカルダノブロックチェーン上で動作する最初のDeFiプロジェクトとなります。
仮想通貨にも対応したeコマースプラットフォーム「BONDProtect」を提供しているBondlyは、携帯可能なP2P取引所として機能し、従来の銀行サービスとブロックチェーン技術を融合させDeFiの普及を目指していました。
今回の提携により、これまでPolkadotのブロックチェーン上で機能していたBONDProtectとOTCプラットフォーム「BSwap」だけでなく、Bondlyの独自通貨であるBONDLYがカルダノブロックチェーンへ移行することになります。
ADAの更なる飛躍へ
IOHKのCEOであるCharles Hoskinson(チャールズ・ホスキンソン)氏によれば、DeFiプロジェクトがカルダノのエコシステムと統合すれば、ADAの基盤となっているコンセンサスプロトコルである「Ouroboros(ウロボロス)」によって対処されているスケール能力によって飛躍的な利益を得ることができると強調しています。
「Bondlyのようなアプリをプラットフォームに導入することで、DeFiはその真の可能性を発揮し、最終的には世界のデジタル金融システムを完全に代替するまでに拡大することができます」
GoguenのアップデートではERC-20トークンよりもETHの取引を重要視するイーサリアムとは異なり、カルダノブロックチェーン上で発行された他のトークンの取引を優先します。
これによりADAのセキュリティ機能とスマートコントラクト機能を持つ他トークンのパフォーマンスが向上します。Goguenは2021年2月までの完了を目指していますが、その後Marloweプロジェクトがすぐに開始されます。
MarloweではP2Pローンや差額決済取引(CFD)が可能になるほか、DeFiコントラクトとデジタル資産の既製テンプレートを起動し、プラットフォーム上の契約条件を転送することが可能になる予定です。