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アフリカのビジネス間決済に変化。ビットコイン支払いが効率的な手段に。

ビットコイン(BTC)がアフリカ大陸の決済手段であることが再び証明されつつあります。海外から商品を仕入れる際、ビットコインで支払った方がより利益を出せるとして企業で採用が進んでいます。

BTCでコスト減

ロイター通信は9月8日、アフリカのスモールビジネスに変化が起きつつあるとしてナイジェリア・ラゴスのストリートマーケットで携帯電話販売店を営むAbolaji Odunjo(アボラジ・オドゥンジョ)氏にインタビューしています。

オドゥンジョ氏は中国とアラブ首長国連邦のサプライヤーから携帯電話やアクセサリーを仕入れていますが代金を支払う際、法定通貨ではなくビットコイン(BTC)に切り替えたと報告しています。

仮想通貨での決済はスピードと利便性のために中国のサプライヤーからの希望でした。ビットコインの価格はボラティリティが大きく不安定なため、双方にとって損失を出す可能性があります。

しかしオドゥンジョ氏によればビットコインでの支払いに切り替えた結果、かなりの利益を出せていると明かしています。その理由としてナイジェリアの法定通貨ナイラを使ってドルを購入する必要がなくなったこと、中間業者やサードパーティに手数料を支払う必要がなくなったことを挙げています。

需要増加の背景

アフリカではビットコイン取引が常に増加傾向にあるのは有名です。ナイジェリアでも6月の仮想通貨の少額送金数は5600万ドル(約59億円)となっており、前年比で50%近く増加、トランザクション数も55%増の12万件となっていました。

オドゥンジョ氏も月に2~3回ほど、それぞれ約0.5~0.7BTCを上海と長洲のサプライヤーに送金しています。ブロックチェーン分析企業Chainalysisのデータでもビットコイン取引において東アジアとアフリカがトップパートナーであることが判っています。

ナイジェリアで需要が進む背景には新型コロナウィルスの感染拡大の他に、自国経済が石油に依存していたことにあります。4月に起きた歴史的な原油価格暴落により、中央銀行は今年2度もナイラの価格を切り下げました。

その結果ナイジェリアの輸入業者はますます不足するドルを購入するために、より多くの支払いをしなければならない事態に陥りました。オドゥンジョ氏によればそのため多くのナイジェリア人がドルを買わずに海外から商品を購入する方法を模索しており、代替手段としてビットコインを採用し始めていると説明しています。

一方アフリカ各国では仮想通貨への法規制が進んでおらず、セーフティネットも存在しないため資金を失った場合、取り戻す手段がありません。また法定通貨への交換は複雑なプロセスで非公式なブローカーに依存している状況であるため、需要とともに改善が必要と言えるでしょう。