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米テキサス州の男が20万ドルをマネーロンダリングの疑いで逮捕、ビットコインは本当に犯罪に有利なのか?

各国で仮想通貨に対する規制が進んでいますが、その理由の一つとしてテロ資金やマネーロンダリングとしての利用が挙げられています。しかし関連技術の開発が進んだことにより資金の追跡も容易となり、現在では現金の方が犯罪に適しているとの見方もなされています。

仮想通貨は犯罪に頻繁に使用されている?

仮想通貨ビットコイン(BTC)は誕生以来、インターネットを介して送信者から受信者へ容易に直接送金ができる特徴を持つことから、犯罪やマネーロンダリングに使用されているとしばしば批判されています。

意図的に犯罪者や脱税者のために設計されている等の過度な批判も出てくるなかで、犯罪に関しては仮想通貨より現金の方が優れていることを示す証拠も挙げられています。

市場分析会社Chainalysisが発表したレポートでは、マネーロンダリングに使用されたビットコインは犯罪者が取引所を通じて換金する際に追跡が可能だと指摘し「実際に年間を通じて犯罪組織のウォレットから取引所へ移動したとされるビットコインは28億ドル(約3050億円)分だった」と報告しています。

またこの数字は銀行のネットワークを通じて毎年現金2兆ドル(約218兆円)近くがマネーロンダリングされていることや、何の痕跡も残さずに消失しているとされる推測約1兆500億ドル(約163兆5500億円)よりもはるかに少ないと言えます。

テキサスでマネーロンダリング事件

このように、仮想通貨は追跡可能であることや実際には犯罪の際の利用率が少ないにも関わらず、スティーブン・ムニューシン米国務長官は2019年7月、CNBCのインタビューにて「マネーロンダリング・麻薬取引・またはその他の違法取引に現金は使用されていない」と語っています。

1月31日、ABC7 Newsの報道によれば米テキサス州カーソン群にて、テキサス公安局(DPS)がパトロールを行った際、交通違反をしたとし停止させた車両からホイルに包まれた現金を発見しました。

運転していたミズーリ州リバーサイド在住の48歳の男性ウラジミール・ブランコ容疑者はマネーロンダリングの疑いがあるとして逮捕されましたが、押収した現金は20万ドル(約2180万円)にものぼっています。

取り調べでは、ブランコ容疑者がミズーリ州カンザスシティからニューメキシコ州アルバカーキまで車で現金を運ぼうとしていたことが分かっています。

今回は偶然、警察によって発見できたもののこのようなアナログ方式は犯罪においてもいまだ有効であると言えます。一方で仮想通貨は取引履歴をブロックチェーンによって可視化できるため、ますます透明性がもたらされることは明白でしょう。