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アルゼンチンで1ビットコインが3万ドル以上で取引ー政府は富裕層へ新たな課税を表明。

インフレと新型コロナウイルスによりアルゼンチン政府は富裕層を対象に課税を強化する法案が承認される一方で、1ビットコイン=3万ドル以上で取引されていることが話題となっています。

アルゼンチンでBTCプレミアム

現在アルゼンチンでは法定通貨アルゼンチンペソ(ARS)をサポートしている仮想通貨取引所で、1ビットコイン(BTC)=269万ARSで取引される事態が発生しています。

これは1BTCあたり約32,700ドル(約334万円)で取引されていることを意味し、世界の取引所でのレート19000ドル(約197万円)台をはるかに上回っています。

アルゼンチンでは35%のインフレ率に見舞われており、新型コロナウイルスによる経済危機がさらなる追い打ちをかける状況となっていました。そのためCryptoCompareのデータによれば、今年のBTCの価格は米ドル建てて145%上昇、ARS建てに至っては430%以上の上昇率を記録しています。

この異常なプレミアム価格はアルゼンチン内でのみ独自のレートで循環する「blue dollar(ブルードル)」に基づいているとされています。ブルードルは国の需要と供給によってのみ支配されると言われ、取引は政府の認可や事業体の関与なしに行われていました。

新富裕税も要因か?

一方でアルゼンチンペソの価値が急落していることに基づいているとも指摘されており、またアルゼンチン政府がよりオーソドックスな輸出促進策を採用したことで、公式為替レートと市場ベースのドル為替レートの差が縮まったためとの報道もあります。

ブルームバーグの報道によれば、アルゼンチンの上院が2億ペソ(240万ドル)以上の資産を持つ富裕層を対象に、政府の歳入を押し上げるため1度限りの富裕税を承認したことを伝えています。

新富裕税の割合は収入に対し1~3%の間になるとされ、新型コロナウイルス対策の一環で行われた厳格なロックダウンにより収入が落ち込んだ政府の財政を補完するものとなっています。

またアルゼンチン中央銀行(BCRA)のCarlos Hourbeigt法定通貨担当局長は、ARSの代わりとなる決済手段「Tranferencias 3.0」と呼ばれる決済ネットワークを促進していましたが、さらなる監視とコントロール強化だとして国民からは反発に遭っていました。

アルゼンチンの法律コンサルタントであるCamilo Jorajuría氏もツイッターで「ビットコインだけがこれを解決する」と主張していました。

Tranferencias 3.0のプレゼンテーションでは「共通の敵は現金である」と主張していましたが、仮想通貨擁護派からは「これはプライバシーとの闘い」と反論されており、この一連の騒動もビットコイン価格上昇の要因だと見られています。