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リップル社元CTO、250億円分のビットコインにアクセスできず。チャンスはあと2回

リップル社で元CTOとして勤務していた経歴を持つStefan Thomas(ステファン・トーマス)氏が、2億4000万ドル(約250億円)分のビットコインが入ったウォレットにアクセスできるパスワードを忘れたとして話題となっています。

7002BTCが取り出せず

ドイツで生まれ、現在サンフランシスコ在住のプログラマーであるトーマス氏は、2010年にビットコインに興味を持ち、仮想通貨(暗号資産)について解説する動画を作成しました。

その見返りとして他の投資家から合計7002BTCを受け取り、トーマス氏はハードドライブ「Iron Key」に保管したものの、そのパスワードが書かれた紙を失ってしまいました。

Iron Keyは、パスワードを10回間違えるとロックが掛かる仕様になっておりトーマス氏はすでに8回チャレンジしているものの失敗に終わっています。つまりあと2回間違えると7002BTCに永遠にアクセスできなくなります。

トーマス氏はニューヨーク・タイムズのインタビューにて次のように述べています。

「私はただベッドに横になってそれについて考えていました。それから新しい戦略を考えてパソコンに向かったが、うまくいかず、また自暴自棄になりました」

発行済みBTCの約20%が同様の問題に

仮想通貨の大きな問題点の1つが高セキュリティを維持するために、長くて複雑なパスワード(秘密鍵)を必要とすることです。ビットコインなどの初期保有者は度々、パスワードを忘れ永遠に資産にアクセスできなくなってしまう問題に取りざたされていました。

仮想通貨データ会社Chainalysis社の調査によれば、現在発行済みであるビットコインの約1850万BTCのうち約20%が、パスワードを忘れたハードドライブや口座に保管されていると報告しています。

トーマス氏が取り出せない額は現時点で2億4000万ドル(約250億円)にも相当しますが、解決策はありません。トーマス氏は将来、このような問題を解決できる方法が開発されるまでハードドライブを目につかないところに置き「過去のことにする」と言い聞かせています。

米ロサンゼルス在住の起業家Brad Yasar(ブラッド・ヤサール)氏も、トーマス氏と同じ問題に直面しています。黎明期にマイニングを行い今では数億ドルにもなるビットコインを保有するヤサール氏は、PCに保管してあるにも関わらずパスワードを覚えていないためアクセスできません。

「何年もの間、私はウォレットからビットコインを取り出すために何百時間も費やしてきたと言ってもいいでしょう。私が今持っているものは失った枚数のほんの一部であると、毎日思い知らされたくありません」

仮想通貨市場の盛り上がりにより参入者が増えてきています。将来、同様のトラブルに見舞われぬようパスワード管理は徹底するようにしましょう。