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ビットコインのトランザクション数が減少したのは良いこと?悪いこと?

ビットコイン(BTC)のトランザクション数が価格の低迷に伴い減少傾向にあります。一般的に考えればこれはネガティブなことでしょう。しかしその一方で、これはネットワークが正常に機能することにはプラスに作用する、良い側面も持っています。

ビットコインのトランザクション数が減少したのは悪いこと?良いこと?

ビットコインのトランザクション数は、年始からの価格上昇と合わせて上昇していました。このタイミングでは取引量の多さだけでなく、マイニングの活発さを示すハッシュレートも上昇しています。

一方で、ここ最近ではコロナウィルスによって世界経済が低迷しており、その煽りを受けてかビットコイン価格も大幅に下落してしまいました。また、これに伴い、トランザクション数も減少傾向にあります。年始には1日あたり約35万回でしたが、現在では1日あたり27万5千回となっています。

投資家は取引所からウォレットへビットコインを移動

トランザクション数の減少はハッシュレートの低下からも分かるように、価格の低下に伴うマイニングアクティビティの減少も要因の1つです。それだけでなく、ビットコインを所有している人の多くが、取引所からウォレットへと引き出しているため、取引活動が低迷していることも明らかになっています。

ここでポイントとなるのは、多くの投資家が取引所に預けているよりも、自身のウォレットで保管した方が安全だと考えている点です。また、これを裏付ける事実として、ビットコインのアクティブアドレス数は月初よりも10万以上増えていることが挙げられます。

トランザクションが少ない方がネットワークは正常に機能する皮肉

ビットコインのネットワークアクティビティの減少はネガティブな事象に見えますが、同時にビットコインの健全性や安全性を示しています。世界経済が不安定なこの時期にウォレットにビットコインを移動する投資家は、仮想通貨が不確実性の受け皿となっていると考えているからです。

また、この行動は取引で利用されるビットコインの減少にも繋がります。これによって、供給が実質的に減少し、価格上昇を引き起こす可能性もあります。

ビットコインを支持する人の多くはトランザクション数の少なさにネガティブな印象を持つでしょうが、本来であればこれは良いことです。なぜなら、ビットコインは1日で60万のトランザクションしか処理できません。ライトニングネットワークなどのスケーラビリティ解決に繋がる技術がより使いやすくなるまで、トランザクション数の多さはネットワークに負荷をかける重大な問題と言えます。

ビットコイン価格が回復すれば、トランザクション数も再度上昇するかもしれません。一方で、現在の状況はビットコインが設計された通り正常に機能していることを示していると言えるでしょう。