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南米でビットコイン取引量が依然活発。アルゼンチンで前年比437%増、ブラジルでも220万レアルが交換。

これまで南米各国ではビットコイン(BTC)の取引量が増加の一途をたどっており、いまだ衰えることはありません。アルゼンチンやブラジルでは経済崩壊や新型コロナウイルスの影響により前年よりも大幅に増加しています。

南米、BTC出来高が急増

5月8日、ブラジル政府は30日以内に本格的な経済崩壊に直面するとの警告を発表しました。

一方アルゼンチンでは当局が最新の債務再生案の否決を検討しており、650億ドル(約7兆円)規模の融資が債務不履行になる瀬戸際に立たされています。

これに加え新型コロナウイルスの感染拡大により両国国民は更なる経済悪化を恐れ、安全資産へ退避する動きが活発となっています。そのためP2Pの仮想通貨取引プラットフォームLocalBitcoinの取引量が急増していることが明らかとなりました。

市場のデータ分析を行うCoindanceによれば5月2日までの1週間、アルゼンチンでのLocalBitcoinの取引量が5059万ペソ(約1億731万円)となっており、前週の4430万ペソ(約9400万円)から14%増加となる過去最高を記録しました。なお前年比では437%増加したことになります。

ブラジルでの同期間のLocalBitcoinの取引量は、220万レアル(約4100万円)がビットコイン(BTC)に交換され、前週の150万レアル(約2800万円)から46.6%も上昇しており、2019年9月以来の最高水準となりました。

見通しの立たない経済立て直し

南米最大の経済大国ブラジルの新型コロナウイルスの感染者は146,894人でそのうち10,017人の死亡が確認されています。ジャイル・ボルソナロ大統領は新型コロナウイルスを「軽いインフルエンザ」と呼ぶ一方で、パウロ・ゲデス経済大臣は企業を閉鎖し感染を防止する措置に反対していました。

その後ゲデス経済大臣は「約30日以内に店舗の棚が不足し始め、生産がストップし経済の崩壊および社会的システムに混乱が生じる可能性がある。」と当初の対策が修復不可能な被害をもたらしたことを認めました。

一方アルゼンチンではニューヨークタイムズの記事によれば、高い失業率と6.5%もの経済縮小が見込まれると報道しています。

マルティン・グスマン経済相はロイター通信との取材で債務の返済期限が5月22日に迫っており、債券保有者と解決に向けて協議していると答えています。

また2カ国のビットコインの急激な取引量の増加は、中央銀行の金利引き下げにより自国の法定通貨の価値が対ドル建てで記録的な水準にまで落ち込んだことも背景にあると推測されています。