今日の情報が、明日の君をつくる。

「米麻薬取締局は仮想通貨の捜査を適切に監督することができず。」米司法省監察官レポート

米司法省の監察総監室 (IG)のレポートによると、米麻薬取締局(DEA)の捜査官が2015年に70万ドル(約7500万円)相当のビットコイン(BTC)を盗んだ事件が起きてから、数年たってるにも関わらず適切な取り締まり強化を図れなかったと報告しています。

仮想通貨マネーロンダリングの監視が不十分

6月10日、米司法省の監察総監室 (IG)が公開したレポート「所得創出の覆面捜査の監査」によれば、連邦政府を代表し急増する仮想通貨マネーロンダリングの取り締まりに努める米麻薬取締局(DEA)は、内部を監視する能力が不足している機関だと指摘しています。

またレポート内には「DEAの仮想通貨関連活動の管理は、方針の欠如、不適切な内部統制手続きと本部管理、、不十分な監督監督および研修の欠如が原因である。」と指摘しています。

その理由として「司法長官は業務を免除する。」と言った特例がDEA全体に蔓延していたためとする一方で、仮想通貨の取り扱い自体にも問題があったとしています。

IGによればこの問題は仮想通貨マネーロンダリングと、それに伴う「未知の手数料と自然発生的な通貨変動」の相対的な特異性にも表れており、従来のスキームの範囲外である複雑な要因になっていると主張しています。

内部管理もずさんだった

しかし、DEAはこの新たな課題に対し十分に対応しなかったと指摘しています。今回のレポートには「DEAの記録はあまりにも杜撰で捜査官は取引情報と活動を照合するのに苦労した。」と述べています。

また捜査官が不正を働いた際にもDEAは改めることはなかったと強調しました。元DEAの捜査官Carl Mark Force(カール・マーク・フォース)が、当時最大のダークウェブ「the Silk Road(シルクロード)」と創設者Ross Ulbrichtの捜査にあたっていました。

フォースはおとり捜査官としてUlbrichtに接触をしていましたが、DEAから許可を得ていないIDを作成しUlbrichtを脅迫して、合計70万ドル(約7500万円)相当のビットコイン(BTC)を奪い取っていました。

逮捕されたのちにもう1人の捜査官もフォースの悪事に加担していたことが判明し、追跡困難なダークウェブを利用したこの悪質な事件は、捜査官が犯人ということもあり当時話題となりました。

IGのレポートでは、この事件の2年後もDEAは仮想通貨を適切なコントロールを欠いていたとし「DEAが仮想通貨に関わる調査に特化した追加の内部統制を実施しなかったことを懸念している。」と述べています。