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新型コロナがもたらした経済的・政治的な混乱はビットコインの地位を確立させるのか?

世界的な混乱が続き終わりが見えない中、法定通貨への信用が薄れ投資家のビットコイン(BTC)への買いが目立ちました。12000ドル(約127万円)を一時突破し、安全な避難場所との認識がさらに強まる可能性があります。

人々の高まる不安

これまで世界各国では銀行の影響力が大きく、政界との足並みが揃わず金融業界に波紋を呼んでいました。イギリスでは欧州連合を離脱し法定通貨ポンドの価値は下がり続け、中国では政治的混乱による大規模な香港デモが起こり、人民元の価値が低下し続けていました。

そこに追い打ちをかけたのが新型コロナウイルスです。経済に大打撃を受けた主要国は軒並み刺激策を導入する措置を取り、債務は過去最高水準にまで到達しています。問題がさらに悪化すれば、大幅な失業者増加、インフレ発生などが懸念されるも出口はいまだ見えない状況となっています。

特に目立ったのがアメリカのドル不信です。ドル価格が短期的に落ち込み経済の停滞は想像以上に長引くと予想されています。またデモや米大統領選、対中関係など大国アメリカは多くの問題を抱えています。

ビットコインへの資金流入

このような背景を受け投資家は金銀だけでなくビットコインへと資産を移し始めました。ドルへの魅力が無くなった今、より高利回りな資産へ資金を投じようとする他に、その不安定さから違う価値保存手段への資金移動が目立つ格好となりました。

またハイパーインフレにより、法定通貨の価値が暴落を続ける国の国民は、以前からビットコインを代替手段に選んでおり、取引量が増加の一途をたどっています。

今後ドルの弱体化が続けば続くほど、ドルに依存している国の資金はますます仮想通貨市場へ流入してくると予想されます。これはビットコインが資産の安全な避難場所だとする証明に繋がることになります。

金などの貴金属とビットコインの共通点と言えば明確な発行体を持っていないことです。ビットコインはブロックチェーン技術により、分散化された匿名の保管・投資および交換方法へのアクセスを人々に与えることができます。

これは自国の経済・政府の対応などに不安を持つ人々にとっては魅力的なのかもしれません。2018年のバブル崩壊以降、仮想通貨への逆風が続きましたが再び注目されつつあります。

ビットコインがどこから来て、何のために作られ、どのような役割を果たそうとするのか?昨今の出来事は仮想通貨業界の原点を再び、思い起こさせるものとなっています。