世界でも最大の投資会社のブラックストーングループのCEOであるスティーブン・シュワルツマン氏は、ビットコイン(BTC)へ投資をする気はないと表明しています。
シュワルツマン氏「仮想通貨の必要性を感じない」
ブラックストーングループは、元リーマン・ブラザーズのピーター・G・ピーターソン氏とスティーブン・シュワルツマン氏の2人によって1985年に設立されました。
アメリカを中心にアジアにも事業を展開しており、世界でも最大規模の上場投資会社の1つです。
シュワルツマン氏は、ブロックチェーンの技術には注目していますが、ビットコインには決して投資をしないと断言しています。
具体的には、ビットコインなどの仮想通貨に対して興味がないとしたうえで、それらの必要性が理解できないとも考えているようです。
また、中央機関が管理していない通貨に一体誰が魅力を感じるのかとしたうえで、犯罪などへ利用されることも懸念しているとしています。
「理解が難しいため、仮想通貨にはあまり興味がありません。私が育ってきた環境では、政府が通貨を管理していました。通貨には、制御されなければいけない理由があります。管理されていない通貨を好む人はいないはずです。通貨には、過剰なインフレやデフレをコントロールする目的があります。また、悪い行いに使われないようにすることも目的の1つです。政府が管理していない仮想通貨は、こうした犯罪を助長するだけでしょう」
問題が解決できれば将来性はある?
しかし、こうした犯罪への利用など抱えている問題点を解決することができれば、仮想通貨には将来性があるとの見解も示しています。
「私の仮想通貨への考えは少数派でしょう。一方で、こうしたマネーサプライの制御に関する問題を解決することができれば、仮想通貨には将来性があるかもしれません。ブロックチェーンで取引を管理できる仮想通貨は、明らかに良いシステムだからです」
ビットコインなどの仮想通貨は、その取引記録をブロックチェーンで管理することができるため、犯罪などに利用された際に追跡することが可能です。
ただし、過剰なインフレやデフレのコントロールなど、現金ほど制御されていないことは事実です。
支持者の多くは、トランザクションの改ざんや第3者の仲介なしで、メールを送るのと同じくらい簡単に送金ができるようにすべきと考えています。
ブロックチェーン関連のプロジェクトには出資する意向
シュワルツマン氏は、仮想通貨に対してこうした懸念を持っている一方で、ブロックチェーン関連のプロジェクトには出資したいという意向も持っているようです。
「ブロックチェーンには、さまざまな用途に適用できる可能性があります。非常に優れたアイディアであり、多くの場所で採用されていくことでしょう」
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