2018年には、多くの仮想通貨ハッキングがありました。中でも、SIMスワップというハッキング手法が使われることが多かったようです。
2018年に横行したSIMスワップとは
SIMスワップとは、ハッカーがユーザーの電話番号へのアクセス権を盗み、自身のSIMカードに新たにその電話番号を登録することによって認証情報を得るハッキング方法になります。
これによって、ハッカーが登録したSIMカードは仮想通貨ウォレットなどにアクセスするための認証コードを受け取ることができ、容易にウォレットにアクセスすることができるのです。
一度アクセスされてしまえば、仮想通貨ウォレットに合法的にアクセスすることが可能になり、認証コードや2段階認証をテキストメッセージや音声通話によって突破することができます。2018年は、この種類のハッキングが多く報告されました。ハッカーが簡単に実行することができ、規制当局が彼らを追跡することが難しいことから人気の手法となったようです。
規制の厳格化
報告によれば、このSIMスワップという手法は法的に厳しく規制されているということです。今回The Hacker Newsは、SIMスワップを実行した1人のハッカーが10年の懲役刑を課されたと発表しました。
「Joel Ortiz氏(ハッカー)は、カルフォルニア州出身の男性であり、40人の投資家から500万ドル相当の仮想通貨を盗んだとして初めて懲役刑を課された。同氏は裁判や陪審員による厳しい判決を受け入れ、10年間の懲役刑となったことが先週発表された。しかし、公式での判決確定は3月14日と設定されている」
今回の告発は、個人情報の盗難・窃盗、コンピュータ情報の改ざん、詐欺行為が対象になったということです。
仮想通貨資産を守るためには
まず、個人情報を公開することはやめましょう。ハッキングは、ハッカーたちが個人情報を抜き出すことからはじまります。この情報がなければ、SIMスワップは起きません。
次に、仮想通貨の保管をオフラインでするべきです。コールドウォレットと呼ばれるウォレットに保管すれば、ハッカーたちはインターネットを介してアクセスすることができず、資産を守ることが可能になります。
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