2019年5月の世界でのビットコインATMの設置台数は306台となっており、ここ1年としては最高の月間増加率を誇っています。なお撤去台数と比較すると228台の純増数となっており、仮想通貨をサポートする地域の増加が伺える結果となりました。
ビットコインATM、5月の設置数が306台に
「Coinatmradar」のサイトによれば2019年5月のビットコインATMの設置数は1年ぶりに過去最高の306台となりました。なお同月のATM撤去台数と比較すると228台の純増加率となっています。
なお、5月の総合設置台数は4690台から4898台となっており、執筆時点(6月11日)では4939台と依然として増加傾向にあります。
この様な背景として仮想通貨市場の好調ぶりも背景にあると考えられます。5月の上昇はビットコイン(BTC)の対前年比の成長率としては120%超えとなっており、一時9,100ドル(98万9,000円)を記録していました。
アルトコインをサポートするATMも増加
また同サイトが6月6日に公開した月次レポートでは、ビットコインだけでなく他のアルトコインを採用するATMも増加し、全マシーンの内69.6%ものATMがアルトコインのサポートも行なっているとの結果が出ています。
なお、ビットコインの次に多く採用している通貨はイーサリアム(ETH)となっており、2019年には150台以上のATMが採用しています。次いでライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)となっています。
目指せ5,000台突破
現在、ビットコインATMは世界で77ヶ国に設置され5,000台まであとわずか61台となっています。一番設置台数が多いのはアメリカで、月間設置台数としても5月だけで過去最高の172台となっています。
次いでイギリス、ハンガリーが月間増加率が高く、バーレーンでは首都マナマで初となるビットコインATMが設置されました。しかし、アメリカに次いで総合設置数の多いカナダでは、マネーロンダリング防止策としてバンクーバーでのビットコインATMの設置禁止が検討されており、水を差す事態となる可能性があります。
その一方で、世界最大のソーシャルメディアであるFacebookが計画している仮想通貨プロジェクト「リブラ」では、一部報道によると特に新興国において実店舗とも連携しATMの設置も計画しているとしており、これが本当であれば仮想通貨ATMの更なる普及も予想されます。
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