ビットコインキャッシュ(BCH)は、ビットコイン(BTC)をベースに開発された仮想通貨です。ビットコインと比較すると、送金速度や送金手数料の面でより優れた特徴を持っています。
今回の記事では、ビットコインキャッシュの概要、これまでのチャート推移、2020年以降の価格予想を初心者向けにわかりやすく紹介していきます。
ビットコインキャッシュとは?

出展:Bitcoin Cash
名称 | BitcoinCash |
シンボル表記 | BCH |
運用開始年月日 | 2017年8月1日 |
考案者 | ViaBTC |
発行枚数 | 2100万 BCH |
ビットコインキャッシュは、2017年8月に発行された仮想通貨です。発行上限は2100万BCHで、ビットコインの2100万BTCと同じ数量となっています。中国系のマイニングプール「ViaBTC」が、名称の考案者といわれています。
ビットコインキャッシュ|公式ページ
ビットコインのハードフォークから誕生
ビットコインキャッシュは、ビットコインのハードフォークから誕生しました。
ハードフォークとは、機能のアップデートのために、従来のネットワークから新たなネットワークに移行することを指しています。一般的には、古いネットワークと新しいネットワークが分岐し、2つのネットワークが同時に存在する状態となります。 また、ハードフォークに関しては、その内容を巡ってコミュニティ内で意見が対立することもあります。この場合、反対派の人たちが古いネットワークを使い、新しい仮想通貨を発行することになるのです。
ビットコインキャッシュも、こうした意見の対立がきっかけで誕生しました。
スケーラビリティ問題の解決案で意見が対立
ビットコインには、送金が混み合ってくると送金時間の遅延や手数料の高騰が発生する問題点がありました。一般的には、この問題を「スケーラビリティ問題」と呼びます。
この問題を解決するためにビットコインのコミュニティでは、「BIP91」という技術を採用するか、ブロックサイズの引き上げを行うかで意見が対立しました。結果的にコミュニティ内で意見はまとまらず、ハードフォークで分岐した古いビットコインのネットワークを使いビットコインキャッシュが誕生します。
「高速送金」と「安価な手数料」が特徴
ビットコインキャッシュの特徴は、「高速送金」と「安価な手数料」です。
ビットコインのブロックサイズは1MBでしたが、ビットコインキャッシュでは32MBに引き上げられており、1ブロックに収納できるトランザクション(取引)の数も増やすことができました。この点は、ビットコインとビットコインキャッシュの大きな違いの1つともいえます。これによって、送金が混み合った状況でもシステムに負荷をかけずにスムーズに処理ができ、高速送金と安価な手数料を実現できるようになったのです。
ビットコインキャッシュこれまでのチャート推移
上記の画像は、CoinMarketCapが提供するビットコインキャッシュのチャートです。
2017年の発行後からは、1BCHあたり3万円から5万円ほどの価格で取引されていましたが、その後は大幅に価格上昇し、2017年12月にはこれまでの最高値となる1BCHあたり約42万円を記録しました。 しかし、2018年に入ってからはコミュニティの内部分裂などもあり、価格は大きく下落しています。また、この内部分裂ではビットコインキャッシュがハードフォークし、ビットコインSVという新しい仮想通貨も誕生しています。
最高値を更新したのは2017年12月ですが、約1年後の2018年12月には1BCHあたり約8000円の最安値を記録しました。
ビットコインキャッシュ2020年以降の価格予想
ここからは、ビットコインキャッシュの2020年以降の価格予想を解説していきます。
2020年予定の半減期で価格上昇が期待できる
ビットコインキャッシュは、2020年に「半減期」が予定されています。半減期とは、新規発行されるビットコインキャッシュの量が半分になるタイミングのことです。これによって、市場への供給量が減少することから価格の上昇に結びつく可能性があります。
実際に、ビットコインでは2012年と2016年の2回に分けて半減期が訪れていますが、どちらのタイミングでも大幅に価格が上昇しました。ビットコインキャッシュは2020年に訪れる半減期が初となります。あくまで予想にはなりますが、ビットコインと同様に価格が上昇する可能性も考えられるでしょう。
ハードフォークの新通貨付与で価格上昇の可能性
上述したように、ハードフォークでは新しい通貨が誕生する可能性があります。一般的には、ハードフォーク前の時点でその仮想通貨を保有していれば、その保有量と同じ分の新通貨が付与されます。そのため、新通貨付与があるハードフォークの前には、それを狙った投資家が買いを入れ、価格も上昇する傾向があります。
現時点では、ビットコインキャッシュに新通貨が付与されるハードフォークは予定されていません。しかし、2020年以降にそうしたハードフォークが行われる可能性は十分にあるため、そのタイミングでは価格の上昇も期待できるでしょう。
決済利用の増加による価格上昇の可能性
2020年以降は、実店舗やECサイトなどの決済利用が増えることで、ビットコインキャッシュの価格が上昇する可能性も考えられます。
上記の画像は、国・地域ごとにビットコインキャッシュ決済を導入している店舗を示したマップです。 マップを見ると、アジア、アメリカ、アフリカ、オセアニアなど、さまざまな地域でビットコインキャッシュ決済が導入されていることがわかります。
一般的に価格が上昇するためには、さまざまな地域や場所でたくさんの人に実際に使われる必要があります。これによって需要が増加することで、価格が上昇することになるからです。そのため、今後も継続的にビットコインキャッシュの決済を導入する店舗やサービスが増加すれば、価格の上昇も期待できるでしょう。
随時更新!ビットコインキャッシュの最新ニュース3選
仮想通貨業界には常に新しい動きがあり、毎日様々なニュースが届きます。
プロジェクトの進捗は通貨の価値に大きな影響を与えるため、公式サイトや公式のSNSなどで最新の情報を取得しながら保有することがオススメです。
ここでは以前Merokoで掲載したビットコインキャッシュの最新ニュースをご紹介します。



ビットコインキャッシュ まとめ
以上、ビットコインキャッシュについて解説してきました。
今回紹介したように、ビットコインキャッシュは実店舗での決済も増えてきており、今後の将来性に期待が持てる仮想通貨の1つです。国内でも取り扱いが認められているため、安心して取引することができます。現在の価格も、2017年12月に記録した最高値から値下がりしている状態なので、購入しやすくなっている点も魅力の1つです。
ビットコインキャッシュへ投資を検討している人は、この機会に取引所に口座を開設してみてはいかがでしょうか。
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