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マイニング工場で衰退する小さい町の経済を活性化:Bitfarms(ビットファーム)社

ビットコインBTC)などの仮想通貨マイニングが温暖化などの環境破壊を促進してしまうと言った懸念は、長きに渡り論じられ続けています。その一方、カナダでは経済が衰退しつつある小さい町を復活させようとマイニング工場の設立を歓迎する動きも出てきています。

マイニングで経済を促進

カナダは、ビットコインなどのマイニングを行う企業にとって非常に友好的であるとして有名です。カナダは広大な大地を有しており、地域においては通年涼しく、また電気代も安価な為、膨大な電気代のコストを削減しようと多くのマイニング企業が参入し、注目を集めています。

Bitfarms(ビットファーム)もその内の1つで、カナダでの稼働をスタートしたのは仮想通貨が記録的な上昇を遂げる直前の2017年11月でした。その後、バブル崩壊により多くのマイニング業者が撤退や苦戦を強いられていましたが、ビットファームは他のライバル企業とは違う方法で利益を出そうとしています。

潰れた工場を再利用

ビットファームはカナダのケベック州に拠点を構え、マイニング工場には製造業の衰退に伴い潰れた工場を再利用しています。

今までのマイニング業者のほとんどは大規模な施設を建設するために数百万ドル規模の費用を投じ新たな工場を建設していましたが、潰れた工場を再利用する事で大幅なコスト削減が実現します。

なお、ビットファームは現在、タッパー工場、ココア保管工場、古いカーペット工場、ホッケースティック工場だった施設を再利用しており、経済が衰退しつつあるケベック州を活性化させようとしています。

余剰電力の買取

ビットファームは工場の再利用だけでなく、他の方法でも地域との関係を強固なものとしています。

ケベック州では余剰電力を生産しており、各都市は住民の暮らしを補うのに十分な量を買い取って来ていました。しかし、冬には充分な余剰電気の利用があるものの、夏には利用されない余剰電力が増加してしまうといった悩みを抱えていました。

そこで、ビットファームは約100メガワット分の余剰電力を「Sherbrooke」と呼ばれる地方の電力会社から購入するようにしました。これによって前述したようなケベック州の悩みが解消されるため、2つの間にはwin-winの関係が築かれつつあります。

この新しい産業がどのように利益をもたらすことができるのか、今回の事例がモデルケースとなり、州内の各都市でマイニング企業を歓迎する動きも出てきています。

しかし、ビットファームは2018年に3,380万ドル(約37億円)の売り上げと3,290%の利益率にもなる1,090万ドル(約12億円)の総利益を出したものの、その後の市場の低迷により1,800万ドル(約20億円)の損失を出していました。

マイニングはどうしても成果物である仮想通貨の価格に経営が左右されます。そのような背景を含む課題が残っているものの、今回の市場の活性化が本物であれば、今年は利益を出すことができるかもしれません。また、現在マイニング工場は中国に集中しています。しかし、厳しい規制も続いていることから、将来的にはより多くのマイニング企業が拠点をカナダへ移転する動きが出てくる可能性も予想されます。

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