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2016年に仮想通貨取引所Bitfinexでハッキングされたビットコインが再び移動。

老舗の仮想通貨取引所Bitfinex(ビットフィネックス)にて2016年にハッキングされたされたビットコイン(BTC)が、再び他のウォレットへ移動したことが明らかになりました。なおハッキングに関与したとされる人物2人は昨年、すでに逮捕されています。

28.39BTCが未知のウォレットに移動

5月22日、仮想通貨の大量送金をウォッチし知らせてくれるツイッターアカウントWhale Alertは、2016年に仮想通貨取引所Bitfinex(ビットフィネックス)でハッキングされたビットコイン(BTC)のうち、28.39124BTCが未知のウォレットへと移動したことを知らせています。

その後すぐに同じくビットフィネックスのハッキングに関与したと推測されるウォレットから、2.27BTCが未知のウォレットへと送られ送金額は合計30万ドル(約3230万円)にのぼっています。

ビットフィネックスでは2016年に合計12万BTCがハッキングされましたが、当時1BTC=約600ドル(約6万4千円)で取引されていたため7200万ドル(約77億5600万円)が奪われたことになります。

その後ビットコインは急上昇したため盗まれた12万BTCは、現在の価格で約10億ドル(約1077億円)以上もの価値を持っています。

2019年6月にもビットフィネックスから盗まれた12万BTCと推測されるウォレットから、合計172BTC以上が5回に分け未知のウォレットへ送金されており、同年8月には今回とほぼ同額の30.6BTCが移動していました。

送金の意図は?

ハッカーは通常、頻繁に資金を移動させることで資金洗浄を試みて現金化を図ります。そのためSNS上ではハッカーが資金をすべて現金化できた場合、ビットコインの価格は大幅に下落するだろうと予測しています。

とはいえ2019年にはビットフィネックスのハッキングに関与したと見られるエルサレム出身の兄弟が、イスラエル警察によってすでに逮捕されており、誰の手によって今回送金されたのか謎に包まれています。

ハッキングしたビットコインを現金化するにあたり、仮想通貨取引所では厳格なKYCが求められるため、ハッカーは安全な資金洗浄の方法を見つけなければなりません。

しかし一部関係者の間では以前からビットフィネックスが資金洗浄に関与しているとも指摘されています。これはビットフィネックスが実施したIEOであるLEOトークンのホワイトペーパーに記載された文言が原因となっています。

「ビットフィネックスではハッカーにより盗難された資金を安全に返却する機会を与えています。協力した場合、見返りとして特定の割合を保持することを認めます。」

これはハッカーが資金を返せば報酬を与えるとした内容になっていますが、ビットフィネックスのマーケティング・ディレクターAnneka Dew氏は「これらの資金移動は、ホワイトペーパーの手順とは関係ない。」と関与を否定しています。