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おさまらないビットメックスを取り巻くトラブル。顧客は安定の地を求め右往左往。

10月に入り、セイシェルを拠点とする人気仮想通貨デリバティブ取引所BitMEX(ビットメックス)の創設者らが起訴された事件にて、これまで顧客だったユーザーは資金を移動し、一強時代に終焉が近づいています。

CEO退任へ

米商品先物取引委員会(CFTC)と米司法省(DOJ)は、本人確認やマネーロンダリング対策に違反し、未登録のプラットフォームを運営したとしてBitMEX(ビットメックス)とCEOであるアーサー・ヘイズ氏を告発、CTOのサミュエル・リード氏を逮捕しました。

現在、ヘイズ氏はCEOを退任しCOOを務めていたヴィヴィアン・クー氏がビットメックスの暫定CEOに任命され再出発をはかっていますが、この事件により世界中の仮想通貨ユーザーの間に衝撃が走り、多くの顧客は自身の資産を逃がすべくこれまでに50,000ものトークンがビットメックスから出金されています。

ブロックチェーン分析会社のChainalysisはすでにビットメックスを「ハイリスクな取引所」とラベル付けしており、手を出すべきではないと警告しています。また出金にもリスクが高いと促しており、問題が解決するまでは他の場所で資産を保管するようアドバイスしました。

時代の変化

ビットメックスは2017年のバブル時代に100倍レバレッジが可能な取引所として人気を博し、これまで一強の時代を築き上げていました。

しかしCryptoCompareのレポートによれば9月の仮想通貨デリバティブ取引所の取引高順位にて、ビットメックスは8月比で30%以上の減少となる第4位だったことを発表し、徐々に翳りが見えていたことが分かります。

Glass Nodeもビットメックスに保管されているビットコイン(BTC)の量が30%近く減少したことを示すデータをまとめ、10月2日には過去最大の資金流出があったと報告しています。

またビットメックスによって提供されているビットコインデリバティブ商品の未決済建玉も、Arcane Researchのデータによれば16%下落していると報告しており、投資会社Exanteの共同創設者アナトリフ・キニャゼフは次のような声明を発表しています。

「ビットメックスのケースは、米国当局が懸念している限り仮想通貨ビジネスが既存の金融システムのルールに従って働かなければならないことを示しています。グレーゾーンだった業界も現在コントロール下にあり、ルールに従わなければならないことを明らかにしました。」

このようにビットメックスの終焉が近づいているとされる指摘が相次いでおり、次に覇権を握るのは規制に遵守した取引所だと推測されています。一方ビットメックスが今後どのように盛り返すのかについても注目が集まっています。