仮想通貨業界でも大手のブロックチェーン決済企業である「BitPay(ビットペイ)」は、今後数週間で時価総額2位のイーサリアム(ETH)を決済として利用可能となることを発表しました。これにより、ユーザーはイーサリアムをBitPayウォレットで保管したり、BitPayプリペイドVisaカードで補充したりする事が可能となります。
BitPayがETH決済を追加
2011年の設立以来、仮想通貨およびブロックチェーンによる決済のパイオニアとして知られるビットペイは、200ヵ国以上で法定通貨・仮想通貨の両方の決済サービスを提供しています。
2017~18年には年間10億ドル(約1,080億円)の支払いを処理しており、設立以降その支払い処理量は30億ドル(約3,240億円)近くにも及ぶと言われています。
そのBitPayはこれまでビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCH)の他に、USDコイン(USDC)・ジェミナイドル(GUSD)・パクソス・スタンダードトークン(PAX)といったステーブルコインと、37ヵ国で利用可能な12の法定通貨による決済をサポートしていましたが、今回新たにイーサリアムのサポートを開始すると発表しました。
これによりBitPayユーザーは、今後数週間でイーサリアムをウォレットアプリに保管して使用したり、BitPayプリペイドVisaカードに補充することが可能となります。
また「Microsoft・Newegg・Dish Networks・FanDuel・Avnet」などのBitPayの決済ソリューションを導入している全ての企業も、特別な機能を追加せずともETH決済を受け入れることができるとしています。
イーサリアムのエコシステム拡大へ
今回のETH決済のサポートを決定するにあたり、BitPayのCEOであるStephen Pair氏は時価総額最大の暗号通貨の1つで数千の企業が使用するイーサリアムを追加するのは論理的な選択肢であると述べています。
また、イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏も、イーサリアムをグルーバルな決済システムとして統合されるのをBitPayが先導するのは非常にエキサイティングであると述べており、共にイーサリアムのエコシステムの新しい可能性を開拓し仮想通貨のユースケースの先駆者になると発言しています。
BitPayと言えば8月下旬にユーザーが高額決済を行う場合に社会保障番号・パスポート番号・写真付きIDなどのデータ入力を必要とする新しい本人確認システムを導入し、セキュリティ対策を強化したばかりです。
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