25日、仮想通貨取引所「Bitstamp(ビットスタンプ)」とスイスの大手オンライン銀行「Dukascopy(デューカスコピー)」が提携を発表しました。これによりDukascopyの顧客であればビットコイン(BTC)を預ける事が可能となり、スイスFXマーケットプレイスでの取引も出来るようになります。
仮想通貨取引所と銀行が提携へ
欧州最大手の仮想通貨取引所Bitstampは25日、スイス大手のオンライン銀行Dukascopyと提携し、彼らのプラットフォームを通じて、ビットコインでの預金を可能にしたとの発表を行いました。
今後、Dukascopyの顧客であれば自分の口座にビットコインを送れるようになり、米ドルに自動で変換され、また引き出すときにはビットコインで指定のウォレットに戻す事もできます。
さらに口座に預ければ、スイスFXマーケットでのFX取引も可能になるとの事です。Bitstampは今回の提携に対し今後の仮想通貨の普及には不可欠だとし次の様に述べています。
「このパートナーシップは仮想通貨と既存の伝統的金融機関の間のギャップを埋めようとする私たちの新たな1歩です。仮想通貨業界が急速に成熟しコンプライアンスと規制への取組みが結果をもたらしていることのさらなる証明です」
なお、現時点では取扱い通貨はビットコインのみとなっており、最大累積入金可能額は50,000ドル(約547万円)、平日のみ受付となっています。
Dukascopyの仮想通貨に対する取組み
Dukascopy銀行はスイスのジュネーブ州に本拠を構え、銀行サービスの他に外国為替、FX取引サービスを個人、および機関投資家に提供している金融企業です。
さらに仮想通貨に対する取組みは今回が初めてではなく、すでにCFD(Contract for Difference)と呼ばれる証拠金を業者に預け、価格変動に基づき取引を提供する差金決済取引でビットコインとイーサリアム(ETH)を3倍の比率でレバレッジ取引が可能となっていました。
スイスは仮想通貨やブロックチェーンに対し友好的な姿勢を示しており、仮想通貨投資会社クリプトバレー・ベンチャーキャピタルの調査によればスイスと隣国のリヒテンシュタイン公国で昨年末には仮想通貨関連企業が750社も存在しているとの事です。これは、昨年9月末には629社となっていたため、20%増という結果になります。
スイス、リヒテンシュタインの両国とも、今後仮想通貨やブロックチェーンに関する規制に取り組む模様で、さらなる普及が期待されます。
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