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仮想通貨Steemのコミュニティが仮想通貨取引所Bittrexを提訴。1600万ドル支払うよう求める。

Steemのコミュニティのメンバーは不正に押収されたと主張する500万ドル(5億2800万円)分のトークンの返還を拒む仮想通貨取引所Bittrexに対し訴訟を起こしたことが分かりました。

資金を取り戻すべくBittrexを訴訟

仮想通貨Steemのコミュニティメンバーと開発企業を買収したTRONの創業者であるJustin Sun(ジャスティン・サン)氏の対立がさらに泥沼化してきています。サン氏のSteem大量保有を懸念したコミュニティは以前ソフトフォークを実施しました。

これに対しサン氏は取引所が顧客から預かっていたSteemを投票に利用しブロックチェーンを乗っ取ることで、新たなwitnesses(委任者)を一方的にサン氏が定めた人物に替える措置を行っています。

新たな委任者が5月8日、65のSteemアカウントから500万ドル(5億2800万円)分のトークンを仮想通貨取引所Bittrexに送金したことを受け、元々のSteem主要メンバー代表のDaniel Notestein氏、Daniel Hensley氏らはバージニア州西部地区の米国連邦地方裁判所に提訴したことが分かりました。

Bittrexに対し匿名の人物が元の所有者にSteemを返還するよう求めるメモとともに送金しましたが、Bittrexは拒否したことで原告らは資金の返還とともに1600万ドル(約16億9千万円)の支払いを求めています。

Bittrex側の主張

訴状に対しBittrex側はSteemトークンを受け取ったことは認めたものの、原告の主張の多くを否定し損害や損失資金はBittrex自体が原因ではなく、金銭の責任を負うべきではないとして訴訟の却下を求めています。

またメモを添付し送金したとする匿名の人物は元の所有者を特定するための覚書やその他の情報を一切提供していなかったと主張していますが、原告らは送付したメッセージを明らかにし反論しました。

Bittrexが保管しているSteemトークンのうち60%が原告のもので、元々は300万ドル(3億1700万円)にも及んでいます。原告はトークンがプール口座に保管されている場合、TRON側によって再び押収されるリスクがあるとしてBittrexのアカウント内にサブアカウントを作成し、保管することを要求しています。

この要求に対してもBittrexは1つのアカウントにまとめて裁判所に送金した場合でも、再び差し押さえられる可能性があるとの懸念を表明しています。このようにSteemとTRONの対立はますます長引きそうです。