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世界初、スコッチ・ウィスキーをブロックチェーンで追跡し、偽装品を防止

高級スコッチ・ウィスキーブランドである「Ailsa Bay(アイルサ・ベイ)」から、ブロックチェーンを用いて蒸留から販売までの全工程が追跡できるシステムをリリースした事が発表されました。同ブランドは、このシステムによってより安全に顧客へと商品を提供できるようになります。

ブロックチェーンで全工程を管理

「Ailsa Bay(アイルサ・ベイ)」は、2007年に「ウィリアム・グラント&サンズ」によって設立されたスコッチ・ウィスキーブランドです。

同社は、世界で初めてブロックチェーンを用いて蒸留から製造までの全工程を管理し、顧客が供給元から店舗に並ぶまでを追跡できるシステムをリリースした事を発表しました。

このシステムはブロックチェーン関連企業「arc-net(アーク・ネット)」との提携により可能となったもので、顧客へ信頼性とトレーサビリティーを提供できる様になると伝えています。

顧客は、各ボトルに設置されたQRコードをスマートフォンなどでスキャンする事で、個々の樽の種類、充填日、瓶詰日などが確認できるようになり、偽装品の購入を防ぐ事ができます。

また「Ailsa Bay」側は、顧客のウィスキー購入先の位置情報から、既存客や潜在的な顧客のデータを収集するようになっているとのことです。

偽装品による被害額を減らす

EU(欧州連合)のEUIPO(知的財産局)によれば、イギリスでは偽物のワインとスピリッツが多く市場に出回っており、毎年の被害額が2億2,000万ポンド(約319億円)にも上ると言われています。

そのため、今回の取り組みがワインとスピリッツ業界を救う事に一役買う可能性もあり、多くの期待が寄せられています。

ウィスキーの全工程を管理するにあたってブロックチェーン技術を応用するとしたこの構想は、「ウィリアム・グラント&サンズ」が昨年開催したイベントである「Hackadram」内にて初めて明らかになったもので、同イベントの参加者にはブロックチェーン関連の企業やスペシャリストも含まれていたとのことです。

同社の電子商取引責任者であるドミニク・プラフィット(Dominic Parfitt)氏は、今回の発表に対し次の様に述べ、システムへの自信を覗かせています。

「今後数年間に渡りウィスキー業界でイノベーションが発展し続ける中で、他のブランドがどのように追随していくのかを楽しみにしています」

高級品をブロックチェーンで管理するとしたソリューションは年々注目を浴びてきており、すでにダイヤモンドや高級バッグなどの業界で採用されています。
今後、商品をブロックチェーンで管理する企業がさらに増えていき、ゆくゆくは当たり前になる日もそう遠くないのかもしれません。

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