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メルセデスベンツがブロックチェーンでコバルトのサプライチェーンを管理、CO2の排出量を記録

大手自動車メーカーであるメルセデスベンツはブロックチェーンスタートアップ企業Circulorと協力し、ブロックチェーンでコバルトのサプライチェーンを管理することを発表しました。CO2の排出量を記録し、カーボンニュートラルな自動車の開発を目指すとしています。

コバルトのCO2排出量を追跡

メルセデスベンツは今後20年間でカーボンニュートラルな新しい自動車を開発し、2030年までに電気自動車の販売数の50%以上を占めることを目指しています。またこれに関連して、次世代自動車の特定を目指すプロジェクト「STARTUP AUTOBAHN」も推進しています。

1月30日、同プロジェクトの一環としてブロックチェーンスタートアップのCirculorと協力し、ブロックチェーンで電気自動車のバッテリーに使用されるリチウムイオン電池の原材料となる「コバルト」のサプライチェーンを追跡することを発表しました。

カーボンニュートラルな自動車を開発するにあたり、バリューチェーン全体の気候関連プロセスの詳細な知識が必要になります。そのためコバルトにまず焦点を当てCO2の排出量の記録とリサイクル可能なマテリアル量をブロックチェーンで記録します。

児童の違法な労働問題も解決

プレスリリースによれば、ブロックチェーン技術はサプライチェーン内において、製品および契約のデータの文書化に多くの利点をもたらすとしています。エンコード(暗号化)を介したデジタルデータレコードを気付かれずに変更する事は不可能とのことです。

そのため、サプライチェーンのすべての参加者は、機密情報を保護したまま、情報の統合・送信・確認がいつでも追跡可能になり、特に電池生産などの複雑でグローバルなサプライチェーンに大きな影響を与えうると主張しています。

さらに今回の取り組みは、すべての関連企業に、労働条件・人権・環境保護・安全性・コンプライアンスの遵守が引き継がれているかどうかも確認できます。

現在、過酷な労働環境で働いている子供は全世界で1億6800万人いると報告されており、その内の4万人もの子供がコンゴ共和国にあるコバルト鉱山で働いているため、ブロックチェーンは関連企業がそのような行為を働いていないかを監視する役割も果たすとされています。

メルセデスベンツはこれまでにも自動車販売のサプライチェーンの透明性を高めるためにブロックチェーンを採用していました。他にも大手自動車メーカーが続々とブロックチェーンを活用しており、今年も自動車業界での採用が進むことが予想されます。