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ブロックチェーンが投票システムを変える?プライバシーでは課題も

ブロックチェーンの技術は何年もの間、革新的な技術として取り扱われてきました。すぐに思いつくものであれば、やはり金融でしょう。その他にも、サプライチェーンへの適用なども実証実験が行われています。一方で、実用化までの道のりがまだ遠い分野もあります。それは「投票」です。

ブロックチェーンと投票システム

ここ最近、アイオワ州の選挙において投票結果を議員へ送信するはずのアプリケーションに不具合が発生し、結果の一部が送信されないという事件が起こりました。選挙を効率化することを目的としていたにも関わらず、このトラブルによって集計は大幅に遅れることとなったのです。

アイオワ州の民主党委員長であるトロイ・プライス氏によれば、紙の投票データが残っていたため、投票結果への影響はなかったと述べています。しかし、投票結果の一部が削除されてしまう可能性があったことは、大きな問題点だったと言えるでしょう。

選挙などの投票にブロックチェーンを適用することは兼ねてから期待を集めていました。アイオワ州におけるこうした問題も、ブロックチェーンを使っていれば起こらなかったのではないかと言われています。

ブロックチェーンでは守りきれないプライバシー

一方で、Forrester社のMartha Bennett氏はこうした意見に対してやや悲観的な見方をしています。

Bennett氏はブロックチェーンを使った投票がすでに行われていることを指摘しつつも、そのテクノロジーが新しすぎるため、投票者のプライバシーを完全に守れるだけの力がないと主張しています。

「ブロックチェーンが抑止力となることは明白ですが、それはまだ先のことだと考えられます」

スイスのツーク市では2017年から2018年にかけて市民のデジタルIDが登録されました。これらを基にして行われた電子投票では、15%以上の有権者が、そのシステムに不信感を持っているとアンケートに答えています。

さらに、投票に関する調査が行われたあと、何者かがそのシステムに侵入を試みたことも報告されています。