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食品業界におけるブロックチェーンの役割、消費者に安全をもたらすことができるのか?

多くの業界がブロックチェーン技術の採用に踏み切っていますが、食品業界においてもサプライチェーンを向上させるとして注目されています。透明性が高まれば消費者にとってもより安全な商品を提供することが可能になります。

食品×ブロックチェーン

2017年の仮想通貨バブル以降、ブロックチェーンの台頭はインターネットに似ているとの指摘が専門家などの間で見られるようになりました。

グーグルやアマゾンはインターネットを最大限に活用し、その後世界最大の企業となったのは誰もが知る所といえます。そのためブロックチェーン技術の可能性について、自社にどのような影響を与えるか調査し始める企業も増えてきています。

食品業界と言えばブロックチェーンによって変革がもたらされる期待値が高い産業の1つです。食品は世界中の誰もが毎日の必需品であり、万が一不良品を提供すれば最悪生命に危険をもたらす場合もあるため、業界内でも常に最新の技術が必要になります。

ブロックチェーンを採用すれば、企業と消費者間の2者に高い安全性と信頼性をもたらすと言われています。

トレーサビリティ向上へ

通常、食品と言えば生産者から消費者までのサプライチェーンは非常に複雑となっており、原材料からの追跡は困難を極めます。これが加工食品となればなおさらと言えるでしょう。

また食品の偽造といった問題もあります。偽装食品は食中毒や特定の原材料にアレルギーを持つ消費者に命の危険性をもたらすため、企業にとっても避けたいところですが従来の技術では複雑なサプライチェーンの簡略化には限界がありました。

しかし改ざんが限りなく不可能なブロックチェーンに情報を記録すればこれらの課題を解決することが出来、サプライチェーンにさらなる透明性をもたらすことが可能になります。また余計な中間業者も排除することができるため、複雑さの解消にも繋がります。

消費者にとってもより安価での購入が可能となり、食品の袋などからQRコードをスマートフォンで読み込めば、出所や取り扱い方法などにいつでもアクセスすることが出来るようになります。

2019年のジュニパー・リサーチの調査によると、ブロックチェーンとIoT技術を組み合わせることによって食品業界は2024年までに310億ドル(約3兆3770億円)分の損失が削減されると報告しています。

現在、大手ITソリューションであるIBMが開発した「Food Trust」やウォルマートと言った企業がいち早くブロックチェーンを採用しています。そのため今後、食品業界でもブロックチェーンがますます普及することが予想されます。