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人道犯罪におけるブロックチェーンの役割、奴隷制度や人身売買を撲滅できるのか?

人身売買や奴隷制度と言った問題は現代においても根強く残っています。しかしブロックチェーンによって被害者とされる人物の身元と場所を追跡できれば、このような非人道的な犯罪を撲滅できると期待されています。

後を絶たない非人道的な犯罪

米国や英国など先進国にとって人身売買や奴隷制度などの犯罪は遠い出来事のように感じられますが、多くの小売製品のサプライチェーンを通じてさかのぼると165カ国のうち4500万人以上の人々がいまだ奴隷状態にあると指摘されています。

このように世界各地で反映し続ける犯罪産業ですが、その温床となっているのがダークウェブです。これまでダークウェブ上での決済通貨と言えば仮想通貨ビットコイン(BTC)が主流でした。

反人身売買組織「Anti-Human Trafficking Intelligence Initiative(ATII)」の最高情報セキュリティ責任者ラリー・キャメロン氏によれば、ビットコインがランサムウェア・ダークウェブ・ドラッグ・武器・麻薬さらには人身売買にも使われると指摘しています。

さらには、ブロックチェーンなどのテクノロジーが組織犯罪・ハッカー・詐欺師の資金洗浄のために使用されているとの懸念を示していました。

ブロックチェーンで悪質な犯罪産業撲滅を

一方、ブロックチェーンテクノロジーでこれら悪質な犯罪を解決するべく取り組んでいる組織も存在します。

Diginexは国連主導の国際移住期間(IOM)と協力し、香港の移民労働者を保護するIRIS-SAFERを立ち上げました。

IRIS-SAFERがリリースしている製品やプロジェクトにEminがあり、透明性とデータへのアクセスを改善するべくブロックチェーン技術を採用しています。

現在の移民労働者の募集プロセスには問題点が山積みとなっており、従来の方法は紙ベースとなっており非効率的です。また記録も簡単に紛失するといったデメリットも存在していました。

これらをブロックチェーン上で情報を扱うことにより、全ての関係者により多くの情報収集と容易なアクセスが可能になります。

また労働者虐待の主たる例として、非論理的な機関による高額な採用料の請求が挙げられます。労働者は雇用を得るために、最終的に何千ドルもの手数料を支払う場合があるとも言われています。

そのため多くの労働者は高額な手数料を支払うため、代理店の高金利ローンを利用しなければなりませんでした。

Diginexによればブロックチェーンを活用することで採用プロセスの透明性を向上させ、奴隷制度の影響を受けている4030万人の生活が改善することができると見込んでいます。

様々な業界で採用されるブロックチェーンですが、未だ根強く残る非人道的な犯罪を撲滅させ労働者を保護できるのか注目と言えます。