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ブロックチェーンで中国とマカオ間の旅行を可能に。観光客の健康状態を証明。

新型コロナウイルスにより海外旅行はいまだままならず、観光業界は大打撃を被っています。しかしブロックチェーンによる迅速な観光客の健康チェックが可能となり、中国とマカオ間の観光が徐々に再開されています。

3秒で健康をチェック

2020年5月、新型コロナウイルスへの対抗策としてマカオのServiços de Saúde de Macau(SSM)とマカオ科学技術開発基金(FDCT)が、オープンソースとなるブロックチェーンベースの健康コードをスタートしました。

このブロックチェーン健康コードは、中国のオープンソースブロックチェーンプラットフォームFISCO BCOSとWeIdentityをベースに実装されており、国境間ユーザーの情報検証の効率と精度を大幅に向上させることが可能です。

当初はマカオ住民が公共の場所にアクセスするための電子パスとして機能していましたが、中国広東省の健康コードシステムとの相互認識システムを確立したことにより両国民に対応できるようになったため、9月23日から中国とマカオの観光再開が実現しています。

FISCO BCOSの発表によれば、最初に観光客の健康コードを受け取り変換・生成するまで100秒かからず、再び税関を通過する際には3秒で健康状態を確認することができると伝えています。

これにより9月23日以降、わずか1ヶ月足らずで1700万人以上となる中国本土とマカオ間の観光客の健康データを処理し、従来の海外旅行を取り戻す有効な解決策であることが証明されたと主張しました。

情報のプライバシー保護と整合性実現へ

従来、保健当局は健康情報を確認する必要があったものの、国境をまたぐ場合には規制により情報セキュリティとプライバシー保護の名目でデータ交換は不可能となっていました。

しかしWeIdentityが持つブロックチェーン技術により個人のIDと健康データを暗号化し、安全に記録することが可能になったため、この課題を解決することができます。

観光客が国境でこのデータを共有すれば、保健当局はブロックチェーン上に記録された検証可能なデジタル資格情報を確認し、データを迅速に検証することが可能です。

さらに相互認識メカニズムにより、異なるプラットフォーム上でも個人情報を繰り返し入力することなくユーザーの健康コードをシームレスに変換することが可能となり、海外観光客に大きな利便性と使いやすさを提供するものとなっています。

各国の観光業界は新型コロナウイルスにより壊滅的な状況が続いていますが、冬が到来するとウイルスが再び活発化する可能性も指摘されています。ブロックチェーンで観光客の安全性が立証できれば、この八方塞がりな現状の突破口になるのかもしれません。