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中国各都市の医療分野でブロックチェーン採用が加速。昆山市では医療処方アプリケーションがローンチ。

新型コロナウイルスの影響により中国では、ブロックチェーンを実装した医療処方アプリケーションの活用が進んでいます。昆山市では市民がこれまでの医療記録にアクセスでき、医者と情報を共有することで正しい医療を受けれるアプリケーションが立ち上がりました。

ブロックチェーン処方箋アプリ

世界でも2番目に大きい経済大国である中国は人口も多く、医療産業も発展しています。従来の中国の医療システムではアクセスのしやすさ、デジタルソリューションの不足と言った課題も見られました。

しかし新型コロナウイルスによってオンライン診療が急速な拡大と政策として推進した結果、ブロックチェーンの採用が目立ち始めています。

6月中旬には江蘇省・昆山市にて中国初となる医療とブロックチェーンを応用したプロジェクトが発表されました。このプロジェクトは昆山市の衛生委員会と地元ブロックチェーン企業との提携により実現したものです。

内容として市民がスマートフォンを使用して、自身の診療記録や問診記録および処方箋記録をブロックチェーン技術を搭載したアプリケーションで、いつでも確認可能できるものになっています。

市民の医療記録はブロックチェーン上に記録され、安全性が確保されるだけでなく、簡単にアクセスできるようになります。これにより希望に応じて自身のデータを医者と共有し、より適切な治療を受けることができます。

また3年以内の処方箋記録にもアクセスでき、薬剤師は処方された薬が正しい用途に使用されたものか確認することも実現します。これは医療業界と患者両方にとってメリットがあるため期待が高まっています。

中国主要都市で拡大

一方、中国の他の都市でも医療分野におけるブロックチェーン採用が加速しています。福州市の福州第二病院では、ブロックチェーン医療請求書プラットフォームのパイロットプログラムが開始しました。

患者の医療請求書に関するすべてのデータをブロックチェーン上に記録し、情報が改ざんできないことから、悪質な医者によって作成された偽の高額な医療費請求書の提出を防ぐことができます。

患者もいつでも医療費請求書にアクセスでき、受け取った保険会社も請求が正当なものであるかの確認時間を大幅に短縮することが可能です。

このようなシームレスなデータ共有の他、銀川互聯網医院は京東と提携し、ブロックチェーンとIoT技術を活用したワクチンのサプライチェーン管理に乗り出しており、悪質なワクチン流通の排除を目指しています。

まだまだ制度やセキュリティの面で不足があり実験段階としたものの、利便性が立証されれば医療業界におけるブロックチェーンの採用はこれからますます増えていくことと予想されます。