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上昇止まらぬ仮想通貨BNB。中央集権化の懸念も。

2021年に入り、大手仮想通貨取引所Binanceの独自トークンBinance Coin(BNB)の躍進が止まりません。先日には600ドル(約65000円)をタッチし、イーサリアム(ETH)を追い抜くと期待される一方で、中央集権化などによる潜在的な暴落の可能性も指摘されています。

BNBはETHを越せるのか?

Binance Coin(BNB)の価格上昇の要因として、バーンやIEOの他に独自チェーンBinance Smart Chain(BSC)上のDeFiプラットフォームのユーザー数増加が挙げられます。

実際、PancakeSwapはイーサリアム(ETH)ベースの代表的なDEXであるUniswapに追い付くほどの人気となっています。これはイーサリアムの高いガス料金とトランザクション処理の遅延も原因と言われています。

その結果BSCは十分に分散化されていないにも関わらず、イーサリアム・ブロックチェーンより迅速でも大幅に低い手数料を実現したために唯一のライバルとも称されています。

また上昇相場によるユーザー数の増加から、仮想通貨取引所の取引手数料による収入も比例しています。この驚異的な成長率が持続すれば、BNBは時価総額でもイーサリアムを追い抜き、ビットコインに次いで第2位に躍り出る可能性も高いと考えられています。

中央集権化ならではの懸念

BNBのICO(イニシャル・コイン・オファリング)は2017年に行われ、当時は約1ドル(約108円)ほどで取引されていました。ほんの数カ月前には約50ドル(約5450円)でしたが、4月6日には400ドル(約43600円)の壁を突破、短期間で1000%を超える成長率を記録しています。

このような好調の裏でMessari社のRyan Watkins氏は、ツイッターでBSCの中央集権化に不満を表明しました。Watkins氏によればBSCがより早く、よりスケーラブルになった最大の理由は技術的進歩によるものではなく、むしろ中央集権の力だと主張しています。

The Block社のリサーチ部門の責任者Larry Cermak氏も、なぜ今BSCが人気なのかについて「個人投資家はDeFiに投資したいものの、ETHの手数料が高すぎると感じているため」で、イーサリアム2.0の開発が進めばBSCは長い時間をかけて失敗すると指摘しました。

また他ユーザーからは中央集権化により、もし規制当局の介入が入った場合、BNBが暴落すると懸念の声も挙がっています。いずれにせよボラティリティの高い時期の過度な上昇は、調整を挟むため、一旦の暴落に注意が必要と言えるでしょう。