9月18日にローンチされた大手仮想通貨取引所Binance(バイナンス)の米国版「Binance US(バイナンスUS)」は当初ビットコイン(BTC)を含む6銘柄の上場となっており、独自トークンであるバイナンスコイン(BNB)は含まれていませんでした。しかしツイッター上の複数のユーザーの報告により、BNBも上場銘柄としてリストされていることが判明しました。これにより計7銘柄のスタートとなります。
バイナンスUSに無事BNBが上場
大手仮想通貨取引所バイナンスが規制に遵守するため米在住ユーザー向けに立ち上げ予定中だった「Binance US(バイナンスUS)」がついに18日に正式ローンチしました。
バイナンスUSは当初第一段の上場銘柄として6つの仮想通貨を挙げていましたが、その中に独自トークンであるバイナンスコインは含まれていませんでした。しかしツイッター上では複数のユーザーによりBNBも上場していることがスクリーンショットと共に指摘されています。
この指摘に対しバイナンスのCEOであるCZ氏も「ユーティリティトークン」の言葉と共にリツイートすることで同意しており、これによりバイナンスUSは
・ビットコイン(BTC)
・イーサリアム(ETH)
・リップル(XRP)
・ライトコイン(LTC)
・ビットコインキャッシュ(BCH)
・テザー(USDT)
・バイナンスコイン(BNB)
の7銘柄が第一段として上場することになりました。
BNBはユーティリティかセキュリティトークンか
米国では、仮想通貨への規制に「証券に該当するかしないか」といった基準があります。ユーティリティトークンとは製品やサービスなど何かしらの目的で使う用途があるトークンが該当します。
一方セキュリティトークンとは株や法定通貨など何かしらの裏付けがあるか、またはそれらに交換や投資が目的で使われるトークンを指すとされています。そのためセキュリティトークンは有価証券に該当するとみなされ、販売や取扱に厳しい規制を求められます。
個々の仮想通貨が有価証券に該当するか否かの議論がいまだ取りざたされ続けていますが、仮想通貨アナリストのGary McFarlane氏によれば、BNBトークンはセキュリティとユーティリティトークン両方の性質があると指摘されています。
有価証券に該当するかの判断の1つの基準に
・共同事業か
・収益性があるか
・金銭の投資
などを数値化し判断する「Howeyテスト」がありますが、McFarlane氏はBNBトークンは性質に関係なく合格してしまうだろうと主張し、バイナンスUSが米国での地位を高めるにつれ問題化する可能性があると持論を展開しました。そのため今後の動向にも注目と言えます。
また、バイナンスがローンチした独自のステーブルコイン「バイナンスUSD(BUSD)」の上場は未定となっています。
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