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イングランド銀行、リアルタイム決済のインフラ開発にアクセンチュアと協業。デジタルポンドもサポートか?

イギリスの中央銀行であるイングランド銀行(BoE)は総合コンサルティング会社アクセンチュアと協力し、リアルタイム決済の基盤を開発していく方向性であることを明らかにしました。

即時グロス決済サービス開発

イングランド銀行(BoE)は、即時グロス決済サービス(Real Time Gross Settlement/RTGS)の再設計を進めるにあたり、デジタルやテクノロジー分野などのサービスを提供する総合コンサルティング会社アクセンチュアをパートナー企業に選んだことを発表しました。

このRTGSは全国の金融機関で利用されるほか、機能性を向上させ互換性の拡大を図るものとなっています。そのため、デジタルポンドなどのCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)もサポートされると見られています。

イングランド銀行は同月にもCBDC発行の検討を示唆していました。RTGSはイングランド銀行が各金融機関のポンド建て口座をサポートし、経済に流動性を注入するための主要チャネルです。

1日に平均6850億ポンド(約94兆円)以上の決済を行っており、英国金融システムの要の一つとなっています。

2022年にも稼働予定

デジタルポンド発行を検討していることを明言したイングランド銀行のアンドリュー・ベイリー総裁によれば、RTGSの再構築ではより広範囲な相互運用性と機能性を提供するだけでなく「より多くの企業へのアクセスを可能にするほか、英国の高額決済システムのエンドツーエンドのリスク管理を強化する」と説明しています。

またアクセンチュアのグローバル決済部門マネージング・ディレクターを務めるSulabh Agarwal氏によれば、近年のデジタル決済やインスタント決済の台頭は、家庭や企業のニーズの変化を反映し支払い方法を劇的に変えたと述べ「RTGSシステムの刷新により、金融機関は将来に適合した、より近代的で安全な決済プラットフォームへのアクセスが可能になる」と強調しました。

なおシステム刷新にはRTGSプラットフォームの構築と統合だけでなく、データアクセスの改善と今後数年間の金融サービス部門およびその顧客をサポートするサービスの提供が含まれます。

新たなRTGSは2022年の稼働予定となっています。CBDC発行は各国の中央銀行でも検討されており、現在様々な研究が進められています。

またこの流れを受けG20でもデジタル通貨を現金の代替手段として容認したことが明らかとなっており、国境を越えた送金・決済サービスが今後ますます便利となることが予想されます。