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グローバル投資会社ジェフリーズ、貴金属のポジションを減らしビットコイン購入へ。

金をベースにした年金基金を長年に渡り、提供していたジェフリーズ・ファイナンシャル・グループは、同プログラムの運用資産から金の利率を減らし、ビットコイン(BTC)に焦点を当てることを明らかにしました。

BTCを年金基金に

2020年12月19日、ビットコインは史上最高値となる24,000ドル(約248万円)を更新しました。この背景には伝統的な金融資産だけでなく、デジタルゴールドと称されるビットコインを購入する企業が出始めたことも要因とされています。

米投資会社ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループもその1つで、同社の株式戦略のグローバルヘッドを務めるChristopher Wood(クリストファー・ウッド)氏は、年金基金プログラムにおいて貴金属の代わりにビットコインの購入比率を増やしたことを発表しました。

ウッド氏は最新のニュースレターで、金に強気であることに変わりはないとした一方で、次のように述べています。

「ポートフォリオの50%のウェイトを占める現物金・地金は、ビットコイン投資のために5%ポイント減少することになります」

このウッド氏の年金基金は2002年に設立され、50%が金・30%がアジア株式・20%が金鉱山株へ配分していました。今回の変更により、金の50%ポジションを5%減らし、そのままビットコインに割り当てられます。

注目されるデジタルゴールド

今回の配分変更は、ロングポジション限定の米ドル建て年金基金向けグローバルポートフォリオでのみ行われることになり、大手年金基金のグループとしては初のビットコインへの大規模な配分となります。

この動きは多くの金融会社が、金がすべてではないことを示唆し始めているとも言え、ビットコインは今後数年で貴金属を凌駕する成長を遂げる可能性も高くなっています。

最近ではJPモルガンが、ビットコインが金の将来にとって深刻な脅威であるとするレポートを発表、そのなかでプロアマ問わず貴金属市場から資金を移動させ仮想通貨投資を行うトレーダーが増加していると指摘していました。

またノルウェーの国有投資ファンドの一部でもビットコインが人気となっており、モーガン・クリーク・デジタルもブロックチェーン企業に投資できる年金基金サービスを開始しています。

この年金基金はブロックチェーンに投資できるだけでなく、ブロックチェーン技術を利用して年金基金の運用を管理することが可能となっています。ウッド氏はまた、次のように述べています。

「機関投資家によるビットコインの採用はまだ始まったばかりだが、金については機関投資家による採用が非常に進んでいる。もしこの中長期的な仮説が正しいことが証明されれば、金の価格は今後数年間で構造的なフローの逆風に苦しむことになるだろう」