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米SEC、申請中のビットコインETFの承認を却下、クリプトママは非難を表明

米証券取引委員会(SEC)は、Wilshire Phoenix(ウィルシャー・フェニックス)が申請していたバスケット型となるBTCETFを拒否する判断を下しました。この決定に対し、SECの中でも仮想通貨支持派で通称クリプト・ママと呼ばれるへスター・ピアーズ委員は反対意見を表明しています。

ビットコインETFまたも承認ならず

2月27日、米投資会社であるWilshire Phoenix(ウィルシャー・フェニックス)が申請中だったビットコイン(BTC)と米短期債を組み込んだいわゆるバスケット型ビットコインETFが、米SECによって却下されました。

今回のETFは「ザ・トラスト」と呼ばれ、NYSEアーカへの上場を目指していましたが、昨年SECは可否判断を延長させ、今月26日までが期限となっていました。

SECは承認を却下した理由として、これまで却下していたETFと同様に「相場操縦などのリスクから投資家の利益を保護するための水準を満たしていない」と答えています。

しかし、ザ・トラストはSECの懸念を解消するために設計されており、ビットコインの高いボラティリティに晒されぬよう米短期債も組み込み、かつ監視や透明性についても対処しています。

それにも関わらず、SECは十分な証拠ではないとして承認には至りませんでした。

クリプトママ、SECを非難

今回の決定に対し、仮想通貨やブロックチェーンの柔軟な規制処置を支持していたSECのコミッショナー、へスター・ピアーズ氏(通称:クリプト・ママ)は非難を表明しています。

「今回の一連の非承認ですが、ビットコイン市場へアクセスを提供する商品の上場を嫌がるあまりSECが適用した基準を次々に変化してしまうため、どのようなビットコインETFも承認されない状態です」

ピアーズ氏はこれまでにも、SECがビットコインETFを拒否し続ける理由が規制ガイドラインでは正当化されていないと指摘し、SECが仮想通貨に関して求める基準が通常よりも高く、企業も対処に困り、イノベーションを妨げることに繋がると苦言を呈しています。

ピアーズ氏の発言からは、企業が規制当局と協力する姿勢を取っているにも関わらず、最初から承認するつもりがないのを承知の上で審査に時間と多大なリソースを割いている現状が窺えます。

現在、World Gold Councilらが設計したCMEのビットコイン参考基準レート(BRR)を組み込んだビットコインETFが申請中となっていますが、今までのSECも動きを見ている限り、承認は却下される可能性が非常に高いと言えます。