大手仮想通貨取引所であるKraken(クラーケン)とBinance(バイナンス)は、それぞれ10万ドル規模のキャンペーンを発表しました。クラーケンはユーザーに対してQuadrigaCX取引所の資金を取り戻す方法を募集し、そのアイディアに対して報酬を支払います。バイナンスは自社のDEX(分散型取引所)のユーザーに対して取引コンペティションを行います。
Kraken 「失われた2億ドルの資産を取り戻すためのアイディアキャンペーン」
クラーケンの場合は、2019年1月26日に発表されたQuadrigaCXという取引所で起きたトラブルがキャンペーンのきっかけとなっています。QuadrigaCXで起きたトラブルとは、亡くなったCEOが、ユーザーの資産約2億ドルへのアクセスキーを保有するたった1人の人物であり、同取引所が資産にアクセスすることができなくなったのです。
これに対してクラーケンは公式ブログで「どこかの法的機関が資金を見つけることができるのでしょうか」と呼びかけています。
さらに「もしそうなら、私たちに知らせてください。こちらから出せる情報は全て渡します」としています。Krakenは、最大で10万ドルの法定通貨か仮想通貨を、失われた2億ドルの資産を取り戻すためのアイディアに対して支払うといいます。
クラーケンCEOのJesse Powell氏は、すでにどこに資産があるのかを知っているようです。Powell 氏とイーサリアムウォレットMyCryptoのCEO Taylor Monahan氏が運営する仮想通貨・ブロックチェーンメディアZerononcenseによれば、失われた資金はクラーケン、 BitfinexとPoloniexにあるということです。
「取引履歴を確認すると、大量のイーサリアム(ETH)がこれらの取引所に送付されている」と言及しています。
バイナンス「DEXの認知度を高めるためのキャンペーン」
一方で、バイナンスは新たに開発したDEXをユーザーに認知させるためのキャンペーンを行う予定です。Binance DEXを投資家により多く知ってもらうために、DEXのテストネットにおいてシミュレーション取引コンペティションが開催されます。
さらにユーザーがテストネット上でトークンを発行し、そのトークンの価格変動率を競う種目もあります。コンペティションは2019年3月7日から開始され、2019年3月21日に終了となります。
バイナンスのコンペティションでは、総計10,000BNBがランキングに応じて配布されるということです。現在のBNBの価格が約10ドルなので、合計で約10万ドルとなります。
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