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カナダ銀行がCBDCの発行に着手、求人情報から明らかに

カナダの中央銀行にあたるカナダ銀行が、CBDC(デジタル法定通貨)の開発を計画していることが求人情報の掲載と合わせて明らかになりました。

カナダ銀行がCBDCの発行に着手、求人情報から明らかに

カナダでは長年の研究結果を基に、CBDCの発行が計画されています。6月11日に出された求人情報によれば、中央銀行の業務改善やCBDCの開発によって社会で得られるメリット、システム設計について現在プログラムの制作を行っていると述べられています。CBDCのプロジェクトマネージャーに向けられた投稿では、紙幣ではあるがデジタル形式であることがポイントとして述べられました。

「このプロジェクトで新たな領域へ到達するために、多くの要素を考慮する必要があります。ポリシーや利害関係者の調整、技術的に困難であることが予想されること、CBDCの試験運用のためのシステム設計も含まれています。」

プライバシーとアクセシビリティが重要に

カナダ銀行の発表によれば、このプロジェクトで特に重要となるのはプライバシーとアクセシビリティ(アクセスの容易さ)になると述べられています。具体的には、カナダで利用されるCBDCは現金のような匿名性がなく、なおかつマネーロンダリングの規制に準拠した上で個人のプライバシーを尊重するものであるべきということです。

また、カナダ銀行は銀行口座やスマートフォンなどのモバイル端末がない人でもCBDCを利用できるようにしたいと考えています。これによって、モバイル端末を持たない層のアクセシビリティを向上させる狙いがあります。加えて、最高レベルのセキュリティを確保することと同時に、電力が停止した際にシステムを利用できる状態に戻す仕組みも必要になると述べられました。

CBDCの発行については各国で対応が分かれています。中国では実証実験が進んでおり、現在は一部の地域でのみ利用できる状態ですが、今後は中国全土にその対象を拡大していく予定です。また、フランスもCBDCの開発に着手しています。一方で、日本やアメリカでは民間からの需要がないなどの理由から、当面の間CBDCの開発は行われないことが明らかになっています。