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CBDC発行でインフレの可能性、BitMEXがレポートを公開

BitMEX Researchが3月18日に公開したレポートで、CBDC(中央銀行のデジタル通貨)の発行には2つの選択肢があると指摘しました。これは、2つの選択肢から、より合理的で可能性の高い選択肢を取った場合、実質的にインフレになることを示唆したものです。

マネーサプライ

マネーサプライは、銀行の融資能力や意欲によって決定されるものです。BitMEXのレポートでは、この点に関しても言及されています。具体的には、流動性の観点で考えると、資金を貸し出したとしても、その預金は同じ銀行の預金として引き戻されます。つまり、実質的には無制限に融資することが可能となるのです。

マネーサプライの上限

一方で、3月15日にFRS(連邦準備制度)が銀行の経営難回避のために取った準備要件の廃止に関しては、このレポートでは触れられていません。Celsius Networkの創設者兼CEOであるAlex Mashinsky氏によれば、銀行には無限のマネーサプライをもたらす力があるものの、実際にそれは起こらないと指摘しています。

「新しいルールーに基づくと、FRBにいくことで必要なだけ資金を借りることができるでしょう。しかし、市場には流動性がありません。お互いを信頼していないのです」

現金の禁止の可能性

BitMEXのレポートでは、CBDCの発行に対して中央銀行は2つのアプローチを持っていると述べられています。1つ目は全ての現金を禁止することであり、2つ目は一般市民が中央銀行で電子預金することを許可することです。

仮に1つ目の選択肢が取られた場合、銀行の流動性制約が解消されるため、新たなマネーを作り出すことが可能となります。

2つ目の選択肢が採用された場合は、一般の人々が既存の銀行システムから脱却するための手段の1つとなる可能性があります。そうなった場合、銀行の信用創造力を大きく低下させる可能性があるとも言えるのです。

こうした点からも、BitMEXのレポートでは1つ目の選択肢をインフレ、2つ目の選択肢をデフレと捉えています。また、実験的かつより広範囲な金融政策、国家監視、銀行システムの保護、インターネットや電子システムなどの増加を加味すると、1つ目の選択肢を取ることが合理的であると結論付けられています。