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バハマ中央銀行、CBDC「サンドダラー」をローンチ。全国で利用可能に。

バハマ中央銀行は独自デジタル通貨Sand Dollar(サンドダラー)をローンチしたことを発表しました。これは世界初の出来事でバハマ全国で利用可能になる他、国際的な利用も呼びかけています。

CBDCサンドダラーが利用開始

10月20日、バハマ中央銀行(CBOB)によってCBDCとなるSand Dollar(サンドダラー)が正式に発足しました。現在、バハマ全国民の39万3000人が利用でき、ウォレットをスマートフォンからダウンロードできるようになっています。

CBDCと言えば中国のデジタル人民元が有名で、端を発し各国が実験に取り組んでいるなか、バハマが先駆けて世界初のCBDC実利用のケースとなりました。

バハマの従来の法定通貨はドルとペッグされたバハマドル、そのためサンドダラーはバハマドルと連動して機能、運用されることになります。

すでに「モバイルアシスト・サンキャッシュ・マネーマックス・キャッシュアンドゴー・カヌー・オムニファイナンシャルグループ」の6つの金融機関が、サンドダラーを一般提供する権限をバハマ中央銀行から認可されています。

各国通貨と相互運用性を

地元メディアであるナッソーガーディアンによれば、バハマ商工会議所と雇用者連盟のバーチャルイベントにて、バハマ中央銀行の電子ソリューション担当マネージャーBobby Chen(ボビー・チェン)氏が「サンドダラーをグローバルな金融システムに統合することを検討している」と発言したことを報道しています。

「現時点では国内でのみ使用されていますが、最終的には他のグローバル通貨との相互運用が可能になるようなソリューションに取り組んでいます。」

また銀行部門責任者Cleopatra Davis(クレオパトラ・デイビス)氏も同イベントに出席し、サンドダラーの特徴はカードレスでAPIを用いてアクセスできることだと主張しました。

「モビリティや対面が簡単ではない新型コロナの時代に、APIカードレスのオンボーディングを通じてビジネスの場に入らなくてもサンドダラーにアクセスできるようになります。」

一方、バハマでは自然災害も多く現金に依存せずともオフラインで使用できるデジタル通貨は重要な機能となります。サンドダラーはそのような状況を念頭に置いて設計されており、市民は電気や携帯電話のネットワークがなくても取引ができるようになっています。

また即時グロス決済/自動資金決済センターの統合と同様、今後は他のウォレットとの相互運用性にも取り組んでいくと明らかにしました。

もしサンドダラーが世界で利用されることになれば、バハマは何年も前からCBDCを検討している主要経済大国より優位性を持つことになります。しかし日本やオーストラリアの様に現時点でCBDCの必要性が無いとする国もあり、影響は不透明と言えます。