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中国深セン、市民に3億円分のデジタル人民元をプレゼント。3回目のCBDC実証実験スタート。

中国の深セン市にて、抽選で総額2000万デジタル人民元(約3億2000万円)を市民へプレゼントする大規模な実証実験が行われることが明らかとなりました。当選者は店舗での決済に使用することができます。

2000万DCEPのエアドロップ第3弾

深セン市の総額2000万デジタル人民元のエアドロップは、同国の中央銀行である中国人民銀行が実施している実証実験の一環として行われます。2020年12月には蘇州市で同額の配布が実施され、深セン市では2回目となっています。

今回の実験では中国のお年玉に該当する「紅包」として深セン市民10万人に、抽選で1人あたり200デジタル人民元(約3000円)が配布されることになります。応募は深セン市が設定したプラットフォーム「i Shenzhen」から可能です。

発表によれば当選者は専用のアプリをダウンロードすれば1月7~17日の期間、深セン市の10,000以上のショップ、レストラン、スーパーマーケットで利用できます。

普及を急ぐ中国政府

2020年10月に行われた第1回目となる深セン市の実証実験では、合計1000万デジタル人民元(約1.6億円)が抽選で5万人に配布されました。

1人あたり200デジタル人民元となっており、約3,000の店舗で使用することができましたが、実際に受け取った市民は95%、そのうち88%が利用される結果となっていました。

12月27日に終了した蘇州市での実証実験では規模を拡大、当選者10万人のうち96,614人が受け取り、そのほとんどとなる95%が使われたと報告されています。

また蘇州市ではオンライン決済も導入され、利用者の55%がオフライン店舗、残りは中国の電子商取引プラットフォームJD.comを経由して取引されていました。さらに536人がオフラインのタッチツーペイ機能を利用しています。

しかし1月3日のBeijing Business Todayの報道によれば、蘇州市の実証実験ではオフラインのタッチツーペイ機能の技術的なバグや抜け穴が発見されたため、今回の深セン市のテストではオンライン決済やタッチツーペイ機能は非対応となっています。

深セン市内に設置された中国4大銀行の1つ中国農業銀行ATMでも、デジタル人民元の引き出し・預入サービスのテストが始まっています。このように中国政府はデジタル人民元の正式運用スタートに向け、国民を利用した実験を着々と進めています。