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中国蘇州市で再びデジタル人民元のエアドロップ開催。総額3000万元の実証実験へ。

中国江蘇省蘇州市にて再びCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)であるデジタル人民元の実証実験を行います。今回は総額3000万元(約5億2770億円)相当にも及び、蘇州市では2度目になります。

デジタル人民元エアドロップ第4弾開催

蘇州市の公式発表にて2度目となるデジタル人民元の実証実験がスタートすることが明らかとなりました。2020年12月に同市で2000万デジタル人民元のエアドロップが成功したのに続き、今回は500万ドル相当となる3000万デジタル人民元と規模を拡大しています。

すでに深セン市でも2度、デジタル人民元のエアドロップが行われており、中国では今回で合計4度目となります。

1.過去3年間毎月、蘇州市内で社会保障の支払いの定期的な記録がある。

2.戸籍または仮住居が蘇州市市内にある

上記いずれかの条件に当てはまれば2月5日午前0時から2月6日午前0時までの間、専用アプリから名前を記入すれば抽選に参加可能となっています。当選者は合計で15万人、1人当たり200元(約3272円)が当たることになります。

当選者は2月10日から2月26日までの間、決済を受け入れているオンラインECサイト「JD.com」または実店舗の加盟店であれば、実際ににデジタル人民元を使用することができます。

狙いは北京オリンピックか?

興味深いことに今回の発表では、中国の中央銀行デジタル通貨の正式名称である「DCEP」とは呼んでおらず、単純にデジタル人民元とだけしか書かれていません。

また今後も他のエアドロップが行われると噂されており、次は成都で800万ドル(約8億4500万円)相当のデジタル人民元のエアドロップが抽選形式で行われると噂されています。

しかし前回の実証実験では決済ネットワークにエラーも発見されており、にもかかわらず政府は着々と推し進めています。この背景には2022年に北京で開催される冬季オリンピックに合わせているとも推測されています。

2020年10月、中国人民銀行(PBOC)のFan YiFei副総裁は、デジタル人民元について約11億元(約171億円)の評価額で、313万件以上の取引に利用されていると明らかにしていました。

また消費者向けのウォレットが11万3300万件、企業向けのウォレットが8800件作成され、利用事例は6700件にも及ぶと述べています。

一方上海に拠点を置くデジタル・ルネッサンス財団の常務理事チャオ・イン氏によれば、2021年も積極的にテストを繰り返し行うだろうと述べたものの、大規模な立ち上げは「まだまだ可能性が低い」と強調しています。