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中国各国営メディア、仮想通貨の価格高騰を一斉報道。

中国の国営メディア数社が仮想通貨の価格上昇を取り上げ「今年最高のパフォーマンスを誇り、最高の投資である」と一斉に報道し、話題となっています。

今年のベストパフォーマンス

9月25日、中国国営TV局であるCCTV(中国中央電視台)は、仮想通貨が2020年に入り70%急騰したことを報道しました。この特集は3分間にかけ行われ、様々な資産の中で仮想通貨は「間違いなくトップパフォーマンスの投資になっている」と強調しました。

また前日には国営メディアの新華社が発表したオンラインニュースにて「Cryptocurrency is this year’s ‘No.1 asset(仮想通貨は今年No.1の資産である)」といったタイトルの記事が掲載されました。

同様の記事は参考消息(Cankaoxiaoxi)にも掲載されていましたが、内容はブルームバーグからの記事を要約してまとめたものとなっています。参考消息は中国のグレートファイヤーウォールでブロックされている海外メディアを翻訳し、報道することで知られています。

そのなかではブルームバーグとGalaxy Digital Capital Management社が定義している仮想通貨インデックス「Bloomberg Galaxy Crypto Index」を介して、今年上位の仮想通貨がこれまでのところ金のパフォーマンスを上回っていると指摘していました。

リスクについても警告

今回の報道では様々な国の景気刺激策とDeFi(分散型金融)の流行が、仮想通貨の価格上昇を担っているとする一方で、個人投資家に対してはリスクについても警告しています。

特にCCTVのニュースは中国国内の仮想通貨コミュニティによってSNS上で共有されており、仮想通貨への投機は金融の安定性を損なう可能性があると警告してきたこれまでの中国のスタンスとは異なるため、強気シグナルであるとの意見も出てきています。

BinanceのCEOであるCZ氏も「ほとんどの人がこれがどれほど大きなものか理解していない」とコメントしていました。

しかし中国政府と言えば早くから仮想通貨取引所を介しての売買を禁止するなど厳しく取り締まっていることで知られています。にも関わらず仮想通貨の価格高騰を知らせるニュースは相反するものになるといえます。

中国の国営メディアは通常、政治的な意図を伝えるものとなっているため中国コミュニティではこの一連の動きに疑問を持つものも多く出てきています。CCTVでは仮想通貨の価格高騰を伝えた直後、デジタル人民元(DCEP)の開発についての取材報道が流れていたため、デジタル人民元普及への布石だとの推測もなされています。