今日の情報が、明日の君をつくる。

中国:ビットコインマイニングのために電力を盗難したおばあちゃんに4ヶ月の禁固刑。見せしめの意味も?

中国当局はビットコインマイニングのために電気を盗難したとして、61歳になる女性Qiuping Tang氏に4ヶ月間の禁固刑を宣告しました。また、電気を盗難したとして1,500ドル(約16万5,000円)の罰金が科されています。Tang氏は2018年1月から10月の間に、ビットコインBTC)をマイニングしながら約1,300ドル相当の電力を盗んだとして、中国河北省の連邦裁判所に起訴されました。

Tang氏のマイニング利益はわずか940ドル

ビットコインマイニングは大量の電力を使用します。今回のような電力盗難は、Tang氏をはじめとした一部のマイナーにとっては一般的なことだったのかもしれません。

当局の調べでは、Tang氏は盗んだ電力を使いモバイル機器などの4つの採掘リグを使用していたようです。一方、盗難した1,300ドル(約14万3,000円)の電力を使い得た利益は、わずか940ドル(103,400円)ほどだったとしています。

逮捕後Tang氏は自身の罪を素直に認め、電力会社に盗難した分の利用料を支払っています。また、中国財務省にも罰金を支払いました。結局、Tang氏は自身の訴訟を解決するために3,600ドル(約396,000円)以上を支払うことになったようです。

事件からわかる2つの事実

この事件には、2つの驚くべき事実があります。1つ目は、逮捕されたTang氏は仮想通貨には無縁そうな61歳のおばあちゃんです。それにも関わらず、空き時間を有効活用してビットコインをマイニングしていました。

一般的に仮想通貨はTang氏の世代とは大きく年齢が離れた、デジタルネイティブやミレニアル世代(1989年〜1995年生まれ)の層に人気があります。これはアメリカとヨーロッパで行われた、実際の調査でも明らかになっています。

2つ目に驚くべき事実として、中国当局の対応の厳しさがあります。Tang氏は自分の罪を正直に告白し、政府に罰金も支払っています。盗難された電力量も、それほど多くありません。それにも関わらず、4ヶ月の禁固刑を言い渡されてしまいました。中国政府が他のマイナーへの注意喚起として、Tang氏を見せしめに使ったことは明白でしょう。

過去には600台を超えるマイニングマシンの押収も

中国政府は電力の盗難や多発する詐欺を受け、ビットコインマイニングの規制を行いました。一方、政府のこうした姿勢にも関わらず、中国では依然としてビットコインマイニングが高い人気を保っています。

2018年4月、中国の港湾都市にある天津市の警察は、近年最大の盗難事件において600台のビットコインマイニングマシンを押収しました。地元の電力事業者が異常なまでの電力使用を検知したことで、マイニングによる電気の盗難が疑われたことがきっかけです。

その後の調べでは、この事件で捕まった犯人は電気の料金請求を引き下げるために、ジャンクションボックス(電線のハブ)を改造していたようです。

中国のマイニング事業者の中には、国内の風当たりの厳しさから、イランへ拠点を移そうとする人もいます。しかし、イランでは電力使用に関して高額の補助金が出ることから、マイニングマシンの利用を禁止しており、国境付近で没収されてしまうことがほとんどのようです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です