サンフランシスコに本拠を構えるブロックチェーンスタートアップ決済企業Celoは、同じく決済企業のCircle社で戦略的パートナーシップ部門の責任者を務めていたChuck Kimble氏を迎え入れる事を発表しました。なお、Celoの方でも同様のポジションに就くとの事です。Kimble氏はステーブルコインUSDCの開発にも関わっていました。
恵まれない人々により良い金融商品を
Chuck Kimble氏はCircle社に昨年6月に入社して以来、戦略的パートナーシップ部門の責任者を務めていましたが、6日に自身のMediumで仮想通貨決済企業Celoに身を移す事を発表しました。
なお、Celoでも同様に戦略的パートナーシップ部門の責任者に任命されており、プレスリリースではKimble氏の加入がCeloの成長を助ける事になるだろうと述べ、彼の役割が「より良い金融商品を世界中の新興市場や恵まれない人々に提供し、デジタル企業の取り組みを先導する事だ」と伝えています。
Celoは電話番号とウォレットアドレスを組み合わせモバイル決済ネットワーク構築を目指し、主に銀行口座を持っていない人々の生活を便利にする事を目指す企業です。
Kimble氏も次の様に意気込みを述べました。
「デジタル決済を推し進めるためにキャリアのほとんどを費やしてきました。そして私はCeloが今でも世界の金融システムから切り離されている何十億もの人々を向上させる絶好の機会だと見えます」
ステーブルコイン「USDC」の開発も先導
Kimble氏は決済業界において約17年も一線で活躍していた人物です。Circle社に勤める前にはTwitter社のCEOが手掛けるSquare社や、デジタルウォレットアプリのDashlane、さらにはクレジットカード会社大手のVISAにも務めており、輝かしい経歴を持っています。
さらにはCicrle社に勤めていた時に、米仮想通貨取引所Coinbaseと共同でステーブルコインUSDCを開発を主導し、推進をサポートするコンソシアムCentre.ioの創業メンバーでもあります。
Celoの創設者であるRene Reinsberg氏は次の様にコメントを寄せています。
「Kimble氏は多くのビジネス開発とデジタル決済の分野での経験をCeloにもたらし、世界中に製品の開発と拡大を促進する有益な役割を果たすでしょう。彼は金融技術業界で高い評価を受けており、デジタル決済サービスが金融サービスにアクセスできない人々にどのように役立つか理解しています」
昨年9月、リップル社の元法律顧問を務めていたBrynly Llyr氏もCeloに移り「本当に金融システムを必要としている人々を助けたい」とし法律顧問役を務めることとなりました。
なお、Celoにはブロックチェーン投資企業Polychain Capitalや、Twitterとsquareの創設者Jack Dorsey氏らも出資をしています。