米大手仮想通貨取引所Coinbaseが、機関投資家向けのカストディサービスを提供する事を発表しました。最初にサポートする仮想通貨はテゾス(XTZ)である事が明かされています。PoSシステムを利用したこのサービスは、仮想通貨を預ける事で報酬が得られる仕組みとなっています。
Coinbaseがステーキング・カストディサービスを設立
仮想通貨取引所Coinbaseが、機関投資家向けのカストディサービスを新たに提供予定であることを公式ブログにて発表しました。
このカストディサービスでは、PoS(Proof of Stake/プルーフ・オブ・ステーク」を実装した仮想通貨が採用されており、コインを保有することで報酬が得られる「ステーキング」を利用した仕組みとなっています。
最初にサポートされる仮想通貨はテゾスとされており、仲介役となるCoinbaseにXTZを預けた機関投資家はPoSネットワークへ自動的に参加ができ、報酬が得られる様になります。
これまで、機関投資家が仮想通貨への投資を躊躇する懸念点として、カストディアンと呼ばれる資産を厳重に管理・保管してくれる業者の不足も一因にあげられていました。
Coinbaseは規制に遵守した上でこの問題点を解消し、仮想通貨市場を再び盛り上げようと機関投資家を呼び込めるようなサービスを積極的に展開しています。
次はMaker(MKR)をサポート
テゾスの共同設立者Kathleen Breitman(キャスリーン・ブレイトマン)氏は、この決定は機関投資家を呼び込むために積極的な役割を果たす可能性があり、Coinbaseにサポートされているという事実は魅力的な投資情報になると述べた上で、次の様に続けています。
「私達の使命であるデジタル共同体の創造は、すべての人々へと参加を促進する事を意味します。ここには、Coinbaseのカストディサービスを利用する機関投資家も含まれます。」
また、Coinbaseのカストディサービスは、コールドウォレットを通じた100%オフラインのストレージで顧客の資産を管理し、シンプルで利用しやすい入出金システムが採用されるとのことです。
今後の予定として、第2四半期にはMakerDAOの発行している仮想通貨Maker(MKR)をサポートする事が明らかにされています。MakerDAOの創設者兼CEOであるRune Christensen(ルーン・クリステンセン)氏も、以下の様に述べました。
「分散型ガバナンスは、Makerのプロジェクトが成功するにあたり必要不可欠なものです。これまで、Makerのエコシステムを利用する機関投資家は投票に参加ができませんでした。Coinbaseのカストディサービスは、MKRで投票に参加できる不可欠的なサービスを提供します」
Coinbaseはこのように世界をリードする事ができるカストディサービスの構築を目指しています。この取り組みが、延期を続けるETFや仮想通貨の規制に良い影響を与える可能性があるかもしれません。
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