米大手仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)はステーブルコインである「USDC」が85ヶ国で利用可能になった事、また、取引所の利用可能国を50ヶ国に拡大する計画を発表しました。さらにニューヨーク州在住のユーザーもリップル(XRP)の取引が可能になったと明かしています。
コインベースの利用をさらに50ヶ国に拡大
米仮想通貨取引所コインベースは14日、新たに50ヶ国で取引が可能になったとMediumの公式ブログにて発表しました。これによりコインベースの利用可能国は合計103ヶ国となっています。
ブログによると1年前に取引を提供していた国はたった32ヶ国だった事から、驚異的な拡大を見せているといえます。なお、日本での展開はいまだ未定となっています。
ステーブルコインUSDCの取引を85ヶ国に提供
Circle社との提携によって開発されたステーブルコインUSDCの取引が85ヶ国へと提供される事も明らかになりました。
USDCは米ドルと1:1で資産を裏付けされており、毎月行われる監査では発行する際にその分の資産がしっかりと保管されているかを公表し、透明性の向上に努めています。
ステーブルコインには、テザー(USDT)に寄せられている様な裏付け資産が担保されずに発行されているといった疑惑が続いており、市場全体に影響を与える大きな信用問題となっていました。
コインベースの公式ブログでは、以下の様に述べられています。
「2020年には消費者物価が10~20%上昇すると予想されるアルゼンチンやウズベキスタンなどと言った新興国にとって、USDCの様なステーブルコインは、インフレからユーザーを保護できる可能性があります」
この様に、コインベースは、ステーブルコインには仮想通貨の取引をする人達だけに限らず、インフレが進行する国の人々の生活を向上させる可能性があると主張しています。
NY州のユーザーにXRPの取引が可能に
コインベースはさらにニューヨーク在住のユーザーにリップル(XRP)の取引を提供する事も明らかにしています。
これまでXRPの取引は、2月から機関投資家向けの取引プラットフォーム「コインベースPro」にて提供されているのみでした。
これによりニューヨークのユーザーは、ビットコイン(BTC)、米ドル、ユーロで、XRPの購入や取引が可能となります。このニュースを受け、XRPは一時30%の上昇を遂げています。
コインベースと言えば、各国の規制に準拠した取引所となっており、そのような取引所のサービス拡大は仮想通貨業界にとって心強いニュースです。日本での展開も待ち遠しい事といえるでしょう。
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