ビットコイン(BTC)などの仮想通貨は、実社会の小売店などにおいて決済で使用するのは今でもハードルが高い状況となっています。日本ではキャッシュレス化に向け決済アプリも多く出始めている状況です。その最中、米仮想通貨取引所CoinbaseのCEOであるBrian Armstrong氏はTwitter上で自社の仮想通貨ウォレットでドーナツを買う動画をアップし、使いやすさをアピールしました。
ユーザビリティ向上のためユーザーテスト
米仮想通貨取引所CoinbaseのCEOであるBrian Armstrong氏は26日、自身のTwitterで自社で開発している仮想通貨ウォレットの使い勝手の良さをテストするべく実店舗である期間限定のドーナツショップで支払いをする動画を投稿しました。
15秒という短い動画では自身のスマートフォンと店側のipad間でビットコインキャッシュ(BCH)を使って瞬時にドーナツを購入しています。
https://twitter.com/brian_armstrong/status/1088954880490754048?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1088954880490754048&ref_url=https%3A%2F%2Fethereumworldnews.com%2Fbitcoin-adoption-coinbase-pops-up-donut-shop-to-bolster-crypto-usability%2F
今回使用されたのはCoinbaseの社内用ウォレットのβ版である可能性が高く、店舗側はビットコインキャッシュの他にビットコイン、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)を受け入れているとの事です。
これまでビットコインでの支払いは手数料が高額で決済が完了するまで数分~10分と時間のかかるものになっていました。
しかし、今回は一瞬で取引完了が可能になっており、これはビットコインキャッシュの0確認のプロトコルと店舗側が採用したCoinbaseの加盟店向けシステムによるものだとし、Armstrong氏は次の様に説明しました。
「ユーザビリティを向上させるために、より多くのユーザーテストを実行します」
Coinbaseは消費者、加盟店、機関投資家らに向けた製品を開発しサービスを提供しており、ユーザーテストを実施することで今後より一層仮想通貨決済が身近となるよう尽力を注いでいくとしています。
批判や懐疑的な声も
この動画にはいかにCoinbaseのウォレットが優れているかのアピールにもなっていますが、すぐに取引完了したように見えるよう不自然にカットしたと思われる部分もある事から批判や懐疑的な声も出てきています。
ブロックチェーン技術者の間ではCoinbaseの提供するネットワークは少額手数料で瞬時に送金や決済を可能とする「Lightning Network(ライトニングネットワーク)」を採用しておらず、動画の様に高速な処理は出来るはずがないといった指摘も出ています。
Coinbaseはつい先日OTC取引の開始と国際送金を行っているSWIFTのサポートを発表したばかりで、日本での取引所開設も目指していました。
少額の日用品を仮想通貨で購入できるようになるのは仮想通貨ユーザーにとっても喜ばしい出来事ですが、まだまだ時間が掛かるかもしれません。しかし、こうしている間にも開発が進んでいる事は間違いないと言えます。
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