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ランサムウェアから医療を守るセキュリティコミュニティの取り組み

65の国から集結したセキュリティ専門チーム「COVID-19 CTI League」は、病院へのランサムウェア攻撃を防ごうとしています。新型コロナウィルスによって発生している世界の危機的状況を鑑みたもので、サイバー攻撃によって医療のリソースやインフラが影響を受けないよう取り組み始めました。

医療をターゲットにしたサイバー攻撃が増加傾向

ここ1年間で病院をターゲットにしたサイバー攻撃は大幅に増加傾向にあります。

ハッカーは病院内の重要なシステムにマルウェアを仕掛け、暗号化の復元のためにビットコイン(BTC)を要求します。病院がターゲットにされてしまう理由には、システムの老朽化だけでなく、人命に関わるというその業務の重要性があります。これによって、ビットコインを支払う可能性が高いと考えられるのです。

コインテレグラフが3月30日に報告した所では、「Ryunk」と呼ばれるランサムウェアが米国の病院をターゲットとし、攻撃を仕掛けようとしていることが報告されています。

パンデミック時の医療セキュリティの重要性

このプロジェクトの創設者でもあるOhad Zaidenberg氏は、イスラエルを拠点に活動しています。Zaidenberg氏は病院を攻撃から保護することの重要性について、以下のように述べました。

「コロナウィルスによる世界の危機的状況は、医療への攻撃が発生すればさらに悲惨なものとなるでしょう。私は自分が持っている自由な時間を使い、医療を守るためにサイバーセキュリティの専門家からなるコミュニティを結成しました。この情報セキュリティのコミュニティは、私たちが活動を続け、命を救うための大きな原動力となっています」

ランサムウェアの攻撃から仮想通貨を身代金として要求する犯罪は、ここ最近で特に増えています。サイバーセキュリティを手がけるCovewareとEmsisoftの2社は、今月初め頃に無料のランサムウェア解読ツールを提供し、医療を守るために支援を表明しています。