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高い利回りで人気の分散型金融(DeFi)市場を支えているのは損失を出した小売トレーダー?

イーサリアム(ETH)をベースとした分散型金融(DeFi)がここ数週間、熱狂を見せています。仮想通貨のレンディング(貸付)ができ、ロックすることで高い利息収入を得ることできますが、主に利用する層は小売トレーダーであると見られています。

過熱するDeFi市場

中央集権の管理を必要としない分散型金融(DeFi)へ資金が流入しており、DEX(分散型取引所)トークンが急騰しています。今週に入り、仮想通貨の貸し借りが可能なプラットフォームを手掛けるCompound(コンパウンド)が発行するCOMPトークンの価格も過熱する様子を見せています。

コンパウンドでは利子を支払うことで仮想通貨を借りたり、貸すことで利息収入を得ることができます。貸し付ける側は資金をロックされますが、銘柄の需要に応じて高い利回りを獲得することが可能です。

なおCOMPトークンはコンパウンドのプラットフォーム上で貸し借りするユーザーに対し、配布されていますが、15日から開始されすぐに米仮想通貨取引所コインベースがサポートを発表していました。

このようにDeFi市場を利用することで収益を増やすことができるため、新規利用者も続々と参入してきたと見られています。

利用者の多くは損失を出したトレーダー

DeFiを介してステーブルコインを預金することで、年間100%以上の収益を得ることができるとも言われています。もし10年間ずつ1000ドル(約10万7千円)複利投資していけば最終的には512,000ドル(約5500万円)獲得できるペースだとされています。

しかしMessari の分散システムとデータサイエンスの元ディレクターで、現在トレーダーのQiao Wang氏によれば、DeFi市場での高利回りサービスを利用する層は「中央集権的な取引所で一貫して損をしている小売トレーダー」であると指摘しています。

「トレーダーが直面している最大の問題の一つは、資本効率です。ロングレバレッジをかけたい場合はテザー(USDT)を借りる必要があり、ショートしたい場合は仮想通貨で借りる必要があります。」

しかしこれらのほとんどはOTCデスクのような中央集権的なプラットフォーム上で行われ、最終的にレートはそのまま分散型プラットフォームに移るか、裁定取引が行われていると付け加えました。

このようにWang氏は損失を出し資金が不足した一般トレーダーが、補うためDeFiプラットフォームを利用していると説明しました。またDeFiを経由して利用できる高レートもCOMPトークンの副産物による可能性があり、貸し借りの需要も今後さらに高まるだろうと推測しています。