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デジタル人民元はインフレ起こさず、中国人民銀行が見解示す

中国の中央銀行である中国人民銀行は、デジタル人民元がインフレを引き起こす可能性は低いと見解を示しました。これは同行の担当者が、中国中央テレビの出演時に明らかにしたものです。

デジタル人民元はインフレ起こさず、中国人民銀行が見解示す

担当者によると、デジタル人民元は深セン、蘇州、雄安新区、成都、北京にて試験運用が行われています。一方で、担当者は現在の試験運用がデジタル人民元が公式発行されたわけではないことを強調しました。また、具体的に商業、流通、金融などの実体経済に影響を与えることはないということです。

担当者によると、デジタル人民元の売られ過ぎを抑制するため、利用する企業は100%の準備金を中央銀行に提供する必要があります。言い換えると、デジタル人民元の発行時に中央銀行が銀行や各機関の資金と交換し、それらを通して国民・一般経済に行き渡り流通することになります。

中国は人口が多く、サーバーに過度な負担がかかればデジタル人民元の管理システムが機能不全となり混乱を招く可能性があります。この2段階の構造によって金融機関などへ管理リソースを分散し、システムへの負担を下げる狙いがあるようです。

オフラインでも利用できるデジタル人民元

テスト地域在住の住民を対象に、デジタル人民元向けのテストアプリが中国農業銀行から今月リリースされています。

このアプリはオンラインで機能するのはもちろんですが、オフラインでも機能させることが可能です。具体的には、同アプリを導入している2つのスマートフォン同士を近づけることで、紙幣や硬貨と同様にオフライン環境でもデジタル人民元をやり取りすることができます。

ここ最近では、テスト地域でもある蘇州の公務員の交通費をデジタル人民元で支払うなど、本格的な稼働に向けた取り組みが目立ってきています。中国人民銀行はデジタル人民元は従来のビットコイン(BTC)のような仮想通貨と比較して、より安定して稼働すると述べています。