今週は仮想通貨業界にとって重大なニュースが多く流れました。ビットコインETFが今後数か月以内に承認される可能性がるとしたコミッショナーのリーク、リップル社のエスクローウォレットから大量のXRP解除、そして「Facebook(フェイスブック)」がついに仮想通貨業界に参入する可能性が取りざたされているなど、今後重要な局面を迎えそうな出来事ばかりです。
SECの最近の動向、およびETF承認に関するニュース
今週、市場に最も大きく影響を与えたのはSEC(米証券取引委員会)関連のニュースだと言えるでしょう。SECは監視強化のためブロックチェーンデータを提供できる一般企業を公募する事を発表しました。
その理由として、リスク監視とコンプライアンス改善、欧州委員会への方針の通知のためとしています。
SECの会長Jay Clayton氏は、ETF承認ついて市場の未成熟さ、価格操作、それらに取り巻く詐欺行為などを挙げ、投資家の資産保護の名目のため承認を却下していました。
8日、米ニュースサイトRoll Call紙のRobert J. Jackson Jr委員に向けたインタビューがリークされその中で「ETFは最終的には承認されるだろう」と発言していた事が判明しその影響もあってかビットコイン(BTC)の価格は急上昇を見せました。
リップルの大量移動
リップル社の動きにも注目が集まっています。リップル社のエスクローウォレットの1つから別の新しいウォレットに3億ドル(約329億円)分以上のXRPが移動し、トランザクションのメモには「クロール…ウォーク…ラン…」とだけ記載されていました。
リップル社のXRP保有量は総供給の60%を占めており、そのほとんどはエスクローウォレットに管理され、仮想通貨取引所、企業や様々な機関に定期的に送金していると報告されています。
今回の取引も詳細は不明であるものの、リップル社が過去に行った取引と類似していると指摘されています。
先月には仮想通貨リサーチ企業Messari社がXRPの時価総額を約6684億円も水増ししていると報告し、リップル社はその計算方法について抗議していました。
Facebookがついに仮想通貨界に本腰か
仮想通貨の技術分野ではフェイスブックの動向が話題となっています。5日にはブロックチェーン決済企業「Chainspace」社を買収しており、他にも数社と交渉していた事が明らかになっていました。
フェイスブック傘下のメッセンジャーアプリ「WhatsApp」内でユーザーが利用できる仮想通貨の開発も以前から報じられており、それらの基盤となるようなテクノロジー開発に焦点を当てていると推測されています。
フェイスブックのユーザーは10億人を超えているため、もし仮想通貨業界に参入すれば10億人がブロックチェーンにアクセスできるようになります。その影響は計り知れないといえるでしょう。
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