6月10日から6月11日にかけて、あるイーサリアムウォレットから520万ドル相当のイーサリアム(ETH)がガス料金として支払われたことが明らかとなりました。様々な陰謀論が出ていますが、ソフトウェアのバグである可能性が最も高いと考えられます。
マネーロンダリングと市場操作の可能性
合計2回にかけて行われたトランザクションに対して、様々な疑念が持ち上がっています。1つ目は2つのトランザクションはマネーロンダリングを目的としたものだというものです。ガス代を取引手数料として支払うことで、それまでに行った特定の取引の追跡から逃れようとする狙いが考えられます。明確な証拠はありませんが、1つの可能性としてありえないことではないでしょう。
2つ目は市場操作です。イーサリアム分散型ファイナンス(DeFi)のトークン価値は大幅に高まっており、主要な仮想通貨のそれをはるかに超えています。一方で、極めて短期間でしかできないことから、この可能性は否定的なものとして考えられます。
単純な操作ミスやバグの可能性も
驚くかもしれませんが、これは単純な操作ミスである可能性もあります。実際に、操作ミスによって誤った送金をしてしまう事例は数多く存在するのです。
また、利用するウォレットのバグの可能性も考えられます。様々な陰謀論があるにせよ、現段階ではこれが最も可能性が高いと言えるかもしれません。イーサリアムの取引価格は6月12日時点で約24,000円となっており、前日比プラス2%ほどで取引されています。